1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02670888
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
塩入 重彰 東京医科歯科大学, 歯学部・第1口腔外科, 講師 (90124693)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土田 信夫 東京医科歯科大学, 歯学部・口腔細菌, 教授 (60089951)
塩田 重利 東京医科歯科大学, 歯学部・第1口腔外科, 教授 (70041267)
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Keywords | ヒト活性化型cーHーrasー1(EJ6.6) / トランスホ-メ-ション / 転写開始点 / ウイルスLTR / ウイルスハンサ- / cーmyc |
Research Abstract |
我々は,既に,(1)ヒト活性化型cーHーrasー1(EJ6.6)から既知の転写開始調節領域を除いたEJ2.9のトランスホ-ミング能がウイルスエンハンサ-やcーmycによって上げられること,(2)EJ2.9には未知の転写開始領域が存在する可能性,を報告している。本研究では,EJ2.9の未知の転写開始領域の同定とウイルスエンハンサ-やcーmycが,その領域にどの様に影響するのかを解析した。 1.SIマッピングとプライマ-伸長法による未知の転写開始点の同定: 3Y1細胞に,pEJ6.6,pEJ2.9,ウイルスLTRやエンハンサ-にEJ2.9を逆向きにつないだpMPSVLTREJAS,pMPSVEnEJASと各々,活性化型cーmycを同時導入して得られたトランスホ-マント由来の全細胞RNAを用いて,SIマッピングとプラマ-伸長法による開始点の同定を行った。その結果,各サンプルにおいて一致した位置にバンドを認め、sequenceの結果、ATGコドンのAから132dp.上流のCが転写開始点であることが分かった。 2.EJ2.9の新しい転写調節領域とウイルスエンハンサ-,cーmycとの相互作用: EJ2.9のイントロン0内に発見した新しい転写開始点からの転写は,EJ2.9をウイルスLTR,ウイルスエンハンサ-に逆向きにつないだ組換え体と活性化型cーmycを同時導入されたトランスホ-マントにおいて特に強いが,LTRあるいはエンハンサ-をもたないEJ2.9でのトランスホ-マントにおいては顕著ではなかった。よって,ウイルスLTRやウイルスエンハンサ-は,この転写開始点を活性化し,EJ2.9のトランスホ-ミング能を上げると考えられるが,mycタンパク質は,別の機序でEJ2.9のトランスホ-ミング能に影響していると考えられる。また,ある種のヒト癌由来細胞株においても,上記転写開始点からの発現を認めており,エンハンサ-やcーmycがヒト発癌機構にどの様にかかわっているのか興味がもたれる。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 小山 貴司: "ヒト活性化型cーHーrasー1遺伝子の細胞トランスホ-ミング能に対するウイルスエンハンサ-およびcーmycの作用" 口腔病学会雑誌. 57. 562-579 (1990)
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[Publications] Koyama,T.: "A Novel Promoter in the Intron O of the EJ cーHーrasー1 in transformed 3Y1 cells Cotransfected with cーmyc."