1990 Fiscal Year Annual Research Report
シェグレン症候群の放射形免疫学的治寮法の生物学的研究
Project/Area Number |
02670889
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
土門 正治 東京医科歯科大学, 歯学部, 助教授 (60014198)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉野 教夫 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (70220704)
誉田 栄一 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (30192321)
倉林 享 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (60178093)
佐々木 武仁 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (90013896)
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Keywords | シェ-グレン症 / 放射線免疫学的治療法 / 自己免疫疾患モデルマウス / 唾影像 / 画像解析 / フラクタル次元 / 膨脹画像処理法 |
Research Abstract |
平成2年12月、本大学医学部附属実験動物飼育施設に深部治療用X線照射装置(シ-メンス社)が設置された。同施設は,照射動物の病原菌感染を排除するシステム確立する事業を行っている。このシステムの完成後、マウスX線照射の予備実験を開始する。 自己免疫疾患モデルマウス(NZB/NZWF)に発症した、シェ-グレン症状を呈する耳下腺組織破壊の程度の定量化する方法として、唾影像分岐パタ-ンのフラクタル次元を測定する方法を確立した。本測定法は、二次元図形の周辺の形状を単一の数値、フラクタル次元により表示する際に、5%以上の精度を以て同数値を画像解析装置により求める。本教室に既設の画像解析装置(ライツ社)に内臓した膨脹画像処理ソフトウエアの採用により,10秒程度の短時間内に二次元図形のフラクタル次元を測定し、同測定値の相関係数を計算する。臨床唾影響のトレ-ス像について、フラクタル次元を求めたところ、正常耳下腺の数値は、シェ-グレン症耳下腺の数値よりも有意に大きい結果を得た。シェ-グレン症では、唾影像の分岐パタ-ンが単純化する傾向にあり、フラクタル次元が低下することは予想した。同フラクタル次元解析法は、本研究実施計画の、モデルマウスのシェ-グレン症の病態進行を数量的に追跡する研究の遂行上,有効であることが期待できる。二分枝化による分岐パタ-ン形成(dichotomous)は、分岐角度と分岐点での分枝の短縮率により支配される。これらの分岐パタ-ンの形状を支配する因子とフラクタル次元の数値との相関を解析中である。 マウス耳下腺由来のアミラ-ゼ活性を、吸光度測定法により追跡する計測システムに必要とする器具を準備した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] E.Honda,T.Inoue,M.Domon,T.Sasaki,T.Uchida: "Dental Radiographic Signs Characteristic to the HallermanーStreiff Syndrome" Oral Surgey Oral Medicine Oral Pathology. 70. 121-125 (1990)
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[Publications] T.Kurabayashi,M.Ida,T.Sasaki: "Differential diagnosis of submandibular cystic lesions by computed tomography" Dento Maxillo Facial Radiology. 20. 30-34 (1991)
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[Publications] M.Miura,T.Sasaki,: "Relationship between radiosensitivity and metallothionein content in clones from a mouse squamous cell carcinoma" Radiation Research. 123. 171-175 (1990)
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[Publications] E.Honda,M.Domon,T.Sasaki: "A method for determination of fradal dimensions of sialographic images" Investigative Radiology.
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[Publications] E.Honda,N.Yoshino,T.Sasaki: "Evaluation of a new type of high sharpness film for skull radiography" Dento Maxillo Facial Redidogy.
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[Publications] 誉田 栄一,芝崎 初江,佐々木 武仁: "二等分法撮影による全顎口内法X線写真(10枚法)の失敗頻度の客観的評価" 歯科放射線. 30. 145-151 (1990)