1990 Fiscal Year Annual Research Report
Interleukinー2誘導活性化キラ-細胞の抗腫瘍効果増強に関する研究
Project/Area Number |
02670911
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Research Institution | Kanagawa Dental College |
Principal Investigator |
笹倉 裕一 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (80121002)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 剛一 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (60199867)
小堀 実 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (90186784)
小瀬 晃 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (70215268)
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Keywords | Adoptive immuno therapy / LAK cell / Phenotype / Cytotoxicity / Peripheral blood lymphocyte |
Research Abstract |
我々は基本的に採取したヒト末梢血リンパ球をrILー2と抗CD3抗体とで刺激、培養しLAK細胞を得ている。しかしながら上記の方法では培養リンパ球は数百倍に増加するものの細胞1個当たりの細胞障害活性の低下がみられる。そこで今回、in vitroの系でOKー432あるいはrIFNーγをrILー2および抗CD3抗体を添加した基本的LAK細胞誘導培地に加え、より高い細胞障害活性を有するLAK細胞の誘導を図った。そのパラメ-タ-としてLAK細胞の ^<51>Cr遊離試験法によるNKおよびLAK活性と各種モノクロナル抗体を使用した表面phenotypeの測定を行った。結果はin vitroの系においてOKー432を添加して培養した場合rILー2単独添加と比べ有意の増強はみられなかった。rIFNーγを添加した場合も大きな変化を認めなかった。したがって基本的にrILー2と抗CD3抗体で刺激、誘導したLAK細胞と大きな差は認められなかった。またrILー2と抗CD3抗体で刺激、誘導した自己由来のLAK細胞を患者に投与したところ、一過性に末梢血リンパ球の細胞障害活性の低下とみられる現象が起こり、末梢血リンパ球phenotypeに於いて移入したLAK細胞に多く認められたキラ-活性を持つと思われるLeu2_a^+/Leu15^ーの増加は認められなかった。現在、抗CD3抗体を利用したLAK細胞数増加法における培養細胞のphenotypeの経時的変化について検討を進めている。
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[Publications] 笹倉 裕一: "養子免疫療法(LAK療法)を行った口腔癌の1例" 日本口腔科学会雑誌. 40. 302-312 (1991)
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[Publications] 笹倉 裕一: "口腔癌患者に対するILー2療法について" 日本口腔診断学会雑誌. 4. (1991)
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[Publications] 湯川 善弘: "口腔癌患者におけるLAK細胞投与前後の患者末梢血リンパ球サブセットの変化について" 日本口腔外科学会雑誌. 37. (1991)