1990 Fiscal Year Annual Research Report
寝たきり老人等在宅障害者に対する歯科医療需要予測に関する研究
Project/Area Number |
02670915
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
服部 孝範 愛知学院大学, 歯学部・第2口腔外科, 助教授 (70064813)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
夏目 長門 愛知学院大学, 歯学部・第2口腔外科, 講師 (90183532)
河合 幹 愛知学院大学, 歯学部・第2口腔外科, 教授 (50064788)
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Keywords | 寝たきり老人 / 在宅障害者の歯科治療 / 歯科医療需要予測 / 高齢者歯科医療 / 往診歯科治療 |
Research Abstract |
今後、日本では急速に老齢化社会になり、寝たきり老人等に対する歯科医療需要は増加する考えられているが、我が国における歯科医療は、歯科診療所における齲蝕治療、歯周治療を中心として行われており、寝たきり老人や種々の障害を有する人々に対する対応は十分とはいえない状態である。そこで、本研究では寝たきり老人等の在宅歯科診療の実態を把握すると共に、今後の需要の予測を行うことを目的とする。また、在宅診療を行う場合、現段階では、これらのケ-スの多くは、口腔衛生状態が悪く、抜歯などの観血的処置が必要と思われる。この際、開業歯科医師単独では治療が困難な場合が多いが、このような場合に全身管理下で歯科処置の行い得る歯科大学病院等の施設と連携をとり観血的処置を行い、そのほかは往診により処置を行うといったチ-ムアプロ-チの体制づくりが必要であるとの観点にたち、現時点での在宅障害者の口腔状態を把握し、在宅障害者歯科医療体制を確立する上での基礎資料を得ることを目的としている。我が国における在宅障害者歯科医療に関する研究は諸外国に比して遅れており、わずかに地域歯科医師会や、個人の開業歯科医師による学会発表を散見するのみで、大学ならびに開業歯科医の組織で広範に系統的に行われた研究はない。国外においてもこの種の研究は、スウエ-デン等に散見するのみである。これらを目的として研究を行い、本年度はその初年度として開業歯科医院を対象とした調査書の作製を行った。調査内容は下記の如くである。1.年令2.開業年度、3標榜科、4歯科往診治療の時期、5動機、6往診先、7診療の依頼先8往診時持参する医療器具9往診時同行する自院のスタッフ、10疾患で多いもの、12処置内容で多いもの13往診治療で困ること、14患者への要望15地域の保健所への要望16地区の医師会への要望
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 服部 孝範: "寝たきり老人等に対する歯科医療需要予測に関する研究" 日本歯科医学会誌. 9. 93-99 (1990)
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[Publications] 田中 益子,鈴木 俊夫,夏目 長門,神野 洋輔,新美 照幸,中村 友保,服部 孝範: "寝たきり老人等在宅障害者に対する歯科医療需要に関する研究第1報施設における寝たきり老人の口腔内実態調査" 老年歯学. 3. 27-33 (1989)