1992 Fiscal Year Annual Research Report
寝たきり老人等在宅障害者に対する歯科医療需要予測に関する研究
Project/Area Number |
02670915
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Research Institution | AICHI-GAKUIN UNIVERSITY |
Principal Investigator |
服部 孝範 愛知学院大学, 歯学部口腔外科学第二講座, 助教授 (70064813)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 俊夫 愛知学院大学, 歯学部口腔外科学第二講座, 非常勤助手
夏目 長門 愛知学院大学, 歯学部口腔外科学第二講座, 講師 (90183532)
河合 幹 愛知学院大学, 歯学部口腔外科学第二講座, 教授 (50064788)
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Keywords | 寝たきり老人 / 往診歯科治療 / アンケート / 調査 |
Research Abstract |
本研究は開業歯科医師に対し、寝たきり老人等に対する往診歯科治療に関して、アンケートによる調査を行った。 愛知学院大学歯学部同窓会会員名簿(平成3年度版)から昭和42〜昭和44年の卒業生306名(病院勤務、小児歯科・矯正歯科標携の先生は除外した)と東京歯科大学同窓会会員名簿(昭和63年度版)から昭和10年〜昭和39年の卒業生301名(本研究協力の女性が任意に抽出した)計607名の開業歯科医師に対して、調査用紙を送付した。 調査用紙の回収は愛知学院大学歯学部同窓会会員306名中157名で、回収率は51.3%、東京歯科大学同窓会会員301名中121名で回収率は40.2%で、計278名から回答が得られた。 今回のアンケート調査を行った結果から、問題点をあげると 1. 寝たきり老人の全身状態の把握のため、主治医と常に連携する必要がある。 2. 金子は在宅老年者は予備力が小さいと報告しているので、寝たきり老人に外科的処置を行うようなときには、病院が地区歯科医療センターなど治療を行った方がよいと思われる。 3.患者を家庭から病院及地区歯科医療センターに移動する送迎システムについて、歯科医師会と行政は協力して運用する必要がある。 まとめ 1. 往診歯科治療を行っているのは278名中95名であった。 2. 往診歯科治療を行っていない理由として、往診を必要とする患者がいない、往診の依頼がない、必要な医療機器がない、時間的に余裕がないなどであった。 3. 寝たきり老人は予備力が低いので、外科的処置を行うときは入院下で治療を行った方がよいと思われる。
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[Publications] 服部 孝範: "寝たきり老人等に対する歯科医療需要予測に関する研究" 日本歯科医学会誌. 9. 93-99 (1990)
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[Publications] 田中 益子、鈴木 俊夫、夏目 長門、神野 洋輔、新美 照幸、中村 友保、服部 孝範: "寝たきり老人等在宅障害者に対する歯科医療需要に関する研究第1報施設における寝たきり老人の口腔内実態調査" 老年歯学. 3. 27-33 (1989)
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[Publications] 鈴木 俊夫: "口腔ケアのすすめ" デンタルダイヤモンド. 16(8). 16-19 (1991)
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[Publications] 鈴木 俊夫: "在宅での歯科治療に取り組むには" ばんぶう. 136. 94-95 (1992)
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[Publications] 鈴木 俊夫: "在宅者に対する口腔ケアの実際の問題点" Gerontology. 11. 119-123 (1992)
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[Publications] 鈴木 俊夫: "今、在宅医療を考える" 人間の医学. 160. 13-16 (1992)
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[Publications] 服部 孝範、夏目 長門、鈴木 俊夫: "在宅老年者の歯科診療入門(佐藤 雅志、鈴木 俊夫編)" 医歯薬出版, 1-253 (1991)
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[Publications] 鈴木 俊夫他編: "寝たきり老人のQOL向上をめざして" 永末書店, 1-197 (1992)