1990 Fiscal Year Annual Research Report
入手容易なC_2対称不斉素子の合成化学的有効利用に関する研究
Project/Area Number |
02670958
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Research Institution | Gifu Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
正木 幸雄 岐阜薬科大学, 薬学部, 教授 (20082977)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 彰近 岐阜薬科大学, 薬学部, 助手 (10203126)
小田 博久 岐阜薬科大学, 薬学部, 助手 (30106439)
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Keywords | C_2対称不斉素子 / 酒石酸 / (+)ーアスペルリン / 光学活性天然物の合成 / C_2対称不斉イミド |
Research Abstract |
(+)ーAsperlin は最近(1990年)R.W.FranckらによってLーrhamnoseから全合成され(5S,6S,7S,8S)ー(8)である事が明らかとなった。著者らは酒石酸を不斉源とする、(+)ー(8)を含めた6位置換5ーhydroxyー5,6ーdiーhydroーαーpyrone類の一般的合成法の確立を目指し、現在、下記のように酒石酸エステル(R,R)ー(+)ー(1)から重要中間体(7)の立体選択的合成に成功している。本合成経路中、2ーβーOHーMPMーether(5b)の構造はX線結晶解析により確認している。今後(7)を開環しピラノイドとし、目的物(+)ー(8)の鏡像体へ誘導する予定である。また、プロスタノイドの合成を目指し、(3a)から誘導した4ーmethoxyphenyl ether体(3c)を原料とし、bicyclolactone体(12)の立体選択的合成に成功している。今後7位側鎖をアルデヒドとし、transーオレフィン化後、開環反応を経て thromboxane B_2へ誘導する予定である。 酒石酸を不斉反応剤への誘導する目的で以下のような変換を行なった。ジベンゾイル酒石酸無水物(13)よりアミド酸(14)を経て高収率でイミド(15)を得た。次いでアルカリ存在下、臭素化し不斉Nーブロムイミド(16)を合成した。MeOH存在下styreneに(16)を作用させmethoxyーbromide(17)を得たが、旋光度は0゚を示し、不斉誘導は認められなかった。今後、基質として分子内オレフィンアルコ-ルについて試みる予定である。
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Research Products
(1 results)