1991 Fiscal Year Annual Research Report
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02671070
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
大島 一洋 徳島大学, 医学部, 助教授 (70035731)
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Keywords | GLPー1ー(1ー37) / GLPー1ー(7ー36amide) / halfーdisappearance / metabolic clearance rate / pancreatic A cell function / streptozosinーinduced rat |
Research Abstract |
膵からglucagonと同時に分泌されるglucagonーlike peptide 1(GLPー1)の構造は、preproglucagonのアミノ酸配列の72ー108位GLPー1ー(1ー37)に相当する。GLPー1ー(1ー37)のtruncated formである78ー108位のペプチドGLPー1ー(7ー37)またはGLPー1ー(7ー36amide)には生理活性としてinslinotropic action認められ、膵A細胞機能の生理的役割に関与している。ホルモン作用の発現は、その分泌と代謝のバランスより保持されており、代謝面からGLPー1の生理調節機構を追求した。 ラットにGLPー1ー(1ー37)を単回および持続投与し、血中GLPー1の濃度時間曲線から外因性GLPー1の半減期は39〜48分、分布容量は516ー904ml、代謝率は18〜28ml kg^<ー1> min^<ー1>であった。GLPー1ー(7ー37)の半減期は9.9±2.6分で、分布容量は2040±915ml、代謝率は137±30nl kg^<ー1> min^<ー1>であった。 ウイスタ-ラット(平均体重380g)を3群に分け、I群は無処置、IIおよびIII群にはストレプトゾシン(STZ)50mg/ratを尾静脈から注入し糖尿病ラットを作成した。IIおよびIII群のラットについて、STZ注入前、注入後経日的に体重と血糖を測定し、糖尿病状態を確認した。さらに、III群にはSTZ注入2週後よりインスリン注射を実施し、血糖を正常域にコントロ-ルした。実験開始2カ月後I、IIおよびIII群について、GLPー1ー(7ー36amide)100ng/ratを麻酔下に頚静脈から注入し、経時的に採血した。その血中GLPー1の濃度時間曲線から外因性GLPー1の代謝パラメ-タ-を計算した。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Ichiyo OSHIMA: "Comparison of halfーdisappearance times,distribution volumes and metabolic clearance rates of exogenous glucagonーlike peptide 1 and glucagon in rats" Regulatory Peptides. 21. 85-93 (1988)
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[Publications] 大島 一洋: "外因性ならびに内因性Glucagonーlike peptide 1の代謝" 日本臨床化学会年会記録. 28. 169-169 (1989)
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[Publications] Ichiyo OSHIMA: "Halfーdisappearance time of endogenous GLPー1 immunoreactivity in man" Hormone and Metabolic Reserch. 23. 239-242 (1991)
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[Publications] 大島 一洋: "正常および糖尿病ラットにおけるGLPー1の代謝動態" 臨床化学.