1991 Fiscal Year Annual Research Report
糖尿病ハイリスク者(双生児糖尿病不一致例、妊娠糖尿病等)の膵内分泌能の分析と追跡
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02671115
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Research Institution | Jichi Medical School, School of Nursing Grant-in-Aid for Scccientic Research (C) |
Principal Investigator |
松田 文子 自治医科大学, 看護短期大学, 教授 (70048990)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
葛谷 健 自治医科大学, 医学部, 教授 (80048959)
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Keywords | 糖尿病 / 双生児調査 / インスリン分泌 / NIDDM |
Research Abstract |
目的:双生児糖尿病症例の不一致例を分析して糖尿病のハイリスク者におけるインスリン分泌能力を調べた。平成3年度は資料の分析のうちインスリン分泌能を中心に検討した。 (1)一卵性の未発症者のインスリン分泌能をGTTで調べた。インスリン分泌正常反応は2例、遅延反応は8例、頂値を示さない低反応は2例であった。 (2)GTT時の早期インスリン分泌反応指数(insulinogenic index(△|R|/△PG30min))(イ指数)を未発症者で調べた。対照として一卵性DDMの未発症者も調べた。NIDDMのイ指数は0.01から1.03まで分布した。負荷糖量が一定でないが、平均0.38±0.26であった。IDDMのイ指数は1.49±1.01であった。イ指数0.4以上をインスリン高反応者とするとNIDDMでは38%、IDDMでは88%であり、NIDDMで低反応者が高率にみられた。 (3)NIDDM未発症者のインスリン分泌の経年変化を一部でさかのぼって実施した。インスリン反応は経年で変動し固定した一定反応を示すものはなかった。10年以上の追跡では、初期には正常反応に近く、加齢及び糖忍容力の低下に従って低反応(糖尿病型)へ移行する傾向がみられた。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 松田 文子: "双生児糖尿病:一卵性双生児のNIDDMの不一致例の調査" 糖尿病. 34. 214 (1991)
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[Publications] 松田 文子: "双生児糖尿病" 日本臨床. 49. 512-518 (1991)
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[Publications] Matsuda,A & Kuzuya,T.: "Glucose Tolerance and insulin response in parents of patients with insulin-dependent and young-onset non-insulin-dependent diabetes mellitus." Diab.Res.Clin.Pract.(1992)
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[Publications] Matsuda,A: "NIDDM and twin studies" The 6th Japna-Korea symposium on Diabetes Mellitus. (1991)
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[Publications] Matsuda,A: "The study on diabetic twins in Japan" The 7th International Congress on Twin Studies. (1992)
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[Publications] 松田 文子(小坂 樹徳,金沢 康徳編): "糖尿病学1992年日本における双生児糖尿病の研究" 診断と治療社, (1992)