1991 Fiscal Year Annual Research Report
プロモ-タ-領域を用いたアルカリフォスファタ-ゼ遺伝子発現誘導の解析
Project/Area Number |
02671123
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Research Institution | The Institute of Medical Science, The University of Tokyo |
Principal Investigator |
佐藤 典治 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (90162461)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅野 茂隆 東京大学, 医科学研究所, 教授 (50134614)
谷 憲三朗 東京大学, 医科学研究所, 講師 (00183864)
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Keywords | 好中球 / アルカリフォスタファタ-ゼ / 分子生物学 |
Research Abstract |
我々は、好中球アルカリフォスファタ-ゼのプロモ-タ-領域をクロ-ニングしたが、これはハリスらの報告に基づいたものである。その後アルカリフォスファタ-ゼにもうひとつのプロモ-タ-が見つかったため、我々のクロ-ニングしたこのプロモ-タ-を用いてアルカリフォスファタ-ゼの誘導実験を行う前に、好中球ではどちらのプロモ-タ-が使われているかを決める必要が生じた。我々は、それぞれに特異的なプライマ-と共通のプライマ-を合成し、mRNAから合成したcDNAをPCR法で増幅することにより検討した。つまりハリスらが見つけたプロモ-タ-から転写が始まるものを骨型、もう一方を肝型と呼ぶが、これらは互いにエクソン1を異にするものの残りのエクソン2から12までは共通であることから、それぞれのエクソン1に特異的なプライマ-と共通のエクソン2に特異的なプライマ-を用いてPCR法で検討することが出来る。その結果好中球ではおもに骨型プロモ-タ-から転写が開始されていることが判明した。 又CATをレポ-タ-としたプラスミッドをマウス骨髄細胞株NFS60に種々の条件で導入したところ、DEAEーデキストランのほうがelectroporationより効率がよいことが判明した。
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