1992 Fiscal Year Annual Research Report
プラスミノゲン・アクチベータ・インヒビター2の構造と機能
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02671129
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Research Institution | Toyama Medical & Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
新谷 憲治 富山医科薬科大学, 医学部, 助教授 (50145116)
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Keywords | PAI-2 / PKC活性 / CAMP / Northern blot / 転写活性 / 転写因子AP-1 / Cーfos / junーB / 蛋白リン酸化反応 |
Research Abstract |
プラスミノゲン・アクチベータ・インヒビター2(PAI-2)産生前骨髄球性白血病細胞株PL-21のPAI-2mRNA発現に対するphorbol myristate acetate(PMA)およびcyclicAMPの影響をNorthern blot法にて検討した。 Protein KinaseC活性化作用を示しPL-21細胞でのPAI-2産生の増強作用を有するPMAあるいはoleoyl acetyl glycerol(OAG)と同時にcAMPを培養液に添加すると、cAMPはPMAあるいはOAGと相乗的に作用して、PL-21細胞でのPAI-2産生を増強した。以上の研究成果は、日本臨床(特集血小板機能)およびBiochimica et Biophysica Acta誌に掲載された(1992年)。昨年、ヒト胎盤cDNAライブラリーよりPAIー2cDNAのクローン化に成功し、本年度は、そのPAI-2 cDNAをプローブとしてNorthern blot法やnuclear run on法にてPAI-2mRNA発現の様式が検討された。その結果、PMAとcAMPの相乗的PAI-2産生増強作用が、主にPAI-2 geneの転写が増強された結果であることが判明した。この研究成果の一部は、平成4年11月の日本血栓止血学会で発表され、医学のあゆみ160(9),1992年、血液、腫瘍科25(4),1992年に掲載された。さらに、今年の4月日本血液学会総会シンポジウムにも取り上げられ、また、1993年7月ニューヨークで行われる国際血栓止血学会でも発表される予定である。この、PMAおよびcAMPによるPAI-2 mRNA発現時に、転写因子AP-1をコードするcーfosおよびjunーBの発癌遺伝子も誘導されることが判明し、AP-1転写因子がPAI-2 mRNA発現に関与していることを示唆する結果がえられた。さらに、これらの遺伝子発現と蛋白リン酸化反応の関連に関しても興味ある結果が得られつつある。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 新谷 憲治ら: "cAMPとフォルボール・エステルの白血病・リンパ腫細胞株のPAI-2 u-PA産生に対する影響" 日本臨牀. 50. 325-329 (1992)
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[Publications] Kenji Niiya.et al: "Dexamethasone Downーregulates the Urokinase Secretion in a Human Lymphoma Cell Line RCーK8 without Inducing the Plasminogen Activator Inhibitors" Thrombosis Research. 63. 311-321 (1992)
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[Publications] T.Hayashi,K.Niiya,et al: "Synergistic Stimulating Effect Between Cyclic AMP and Phorbol Ester on Plasminogen Activator Inhibitor Typeー2 Production in Human Promyelocytic Leukemia Cell…" Biochimica et Biophysica Acta. 1134. 273-277 (1992)
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[Publications] 新谷 憲治ら: "プラスミノゲン・アクチベータ・インヒビター2" 医学のあゆみ. 160. 665-668 (1992)
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[Publications] 新谷 憲治ら: "プラスミノゲン・アクチベータ・インヒビター2" 血液・腫瘍科. 25. 284-290 (1992)