1991 Fiscal Year Annual Research Report
限定分野における中日機械翻訳システムの改善に関する研究
Project/Area Number |
02680035
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Research Institution | Fukuoka Institute of Technology |
Principal Investigator |
田町 常夫 福岡工業大学, 工学部, 教授 (90037656)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺田 栄男 福岡工業大学, 工学部, 講師 (20148901)
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Keywords | 自然言語処理 / 機械翻訳 / 中国語 |
Research Abstract |
前年度までに中日翻訳システムのプロトタイプFILTSが完成している。今年度はこのシステムを使って翻訳実験を行いながら、単語辞書・文法辞書の拡充を図るとともにシステムの改善を行なった。研究成果の概要は、1.ベタ書き中国文を自動的に単語分割するプログラムの改良を行なった。分かち書きされない補語や、離れた位置にある語と呼応するような熟語にも対応できるようにした。これは一括翻訳のときに翻訳の前処理として使用する。2.東方中国語講座(東方書店)より、基本文240文の翻訳を行い、文法規則の拡充を図った。3.前年度に意味属性コ-ドを1文字から2文字に拡張したことにより、訳語の選択処理、構文規則の適用条件の幅を広げることができた。プロトタイプのシステムでは属性の与え方が体系化されていなかったので、IPALの辞書などを参孝にして意味属性の与え方を再検討中である。4.技術文書では多くの専門用語が使われ、しかも複合語が多いので、技術文書の翻訳を行なうには専門用語の処理を考えておく必要がある。計算機関係の文献を翻訳するため、専門用語(計算機関係)の取扱いについての予備調査を行なった(電気関係学会九州支部大会発表)。5.自然言語理解システムIMAGESーIIの作成、これは英語談話を理解し、質問に応答することができるシステムである。このシステムにおいて実現されている自然言語処理は特定の言語に依存しないという特長を持っている。中国語の解析においては、統語上の手がかりが少ないため曖味さが生じ易い。この問題を解決するには意味処理の導入が必須である。現在の中日翻訳システムでは、単語に意味属性を付与することで対処しているがこれでは限界があるので、今後上述のIMAGESの成果を取り入れてシステムを改良していく予定である。
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Research Products
(2 results)