1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02680104
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Research Institution | Nara Women's University, faculty of Letters, Dept. of P. E. |
Principal Investigator |
小田切 毅一 奈良女子大学, 文学部・教育学科, 教授 (40093554)
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Keywords | 新体育 / 語巣・イディオム / 体育用語 / 術語体系 / コンピュ-タ入力 / T.D.ウッド / J.F.ウィリアムズ / C.W.ヘザリントン |
Research Abstract |
初年度の計画を引き継いで、新体育理論にかかわる以下の著作や論文を、コンピュ-タにインプットした。すなわち、 (1)T.D.Wood,R.Cassidy,“New Physical Education."(1927年) (2)J.F.Williams,“The Principles of Physical Education."(1927年) (3)T.D.Wood,“Physical Education."(1910年) (4)J.F.Williams.“Education Through the Physical."(1930年) (5)C.W.Hetherington,“Fundamental Education."(1910年) これらの著作や論文のテキスト・ファイルを検索することによって、用いられた全ワ-ド(「単語」「複合語」および「句」などを含む)を対象とした「体育の関連用語リスト」を作成した。この「体育の関連用語リスト」は、約1,000ワ-ドに相当する言葉と、その複合語的使用の変化を含む、全部で1700ワ-ド程のものとなった。 これらの関連用語中で、特に個有でオリジナルと思われる用語群に着目した。そして次のような「キ-ワ-ド」によって引き出される一群の用語の用例文の検討を行なった。すなわち、“Physical culture",“eduーcation",“Physical education",movement",“Gymnastics",“system",それに“Physical training"ないしは“Training",“Physical exercise"ないしは“exercise",“activity"の各ワ-ドである。 用例文一覧を作成した。その結果、用語の使用という点では、ウッドとへザリントンとウィリアムズの間には、これまで理論的・思想的な共通性が強調されてきた程には共通性がなく、個々バラバラに自らの言葉使いをしている感が強かった。こうした点では用語を規定する規定詞が主観的・表現的である点に特徴がみられた。そして、用語数は少ないが、新体育理論を表わす上で不可欠な、核となる用語も幾つか確認することが出来た。
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