1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02680121
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Research Institution | Women's Junior College of Nippon Sport and Science University |
Principal Investigator |
上野 純子 日本体育大学, 女子短期大学・体育科, 講師 (70099307)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
正木 健雄 日本体育大学, 体育学部, 教授 (00084426)
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Keywords | 視機能 / 視力 / 屈折異常 / 立体視 / 運動種目 / 不同視 / 自動他覚屈折計 / ステレオテスト |
Research Abstract |
平成3年度は、2年度に実施できなかった柔道部、ハンドボ-ル部、バレ-ボ-ル部の部員について、視機能検査(視力・屈折異常、立体視)を実施した。加えて、平成3年度に入学した1年生の部員についても視機能検査を実施し、対象数を増やし再検討を行った。更に、対照群としての非運動経験者についても屈折異常検査を実施した。なお、平成2年度に実施した運動部選手(18種目、694名、1388眼)の屈折異常の検査結果は、平成3年の10月に開催された第38回日本学校保健学会において発表した。 これまでの成果は以下のようにまとめられる。 1運動の種目により視機能の結果に相違が見られた。 正視の割合が高い運動種目は、バドミントン(81%)、トランポリン(68%)、野球(62%)、スキ-(59%)であり、反対に正視の割合が低い種目は、ア-チェリ(29%)、水泳(33%)、フェンシング(40%)、バスケットボ-ル(43%)、剣道(43%)であった。 2.運動部選手と他大学の非運動経験者との屈折異常の比較では、運動選手のほうに正視の割合が高く、屈折異常が少なかった。 これらの結果が偶然性によるものか、あるいは何らかの因果関係があるのかについては、運動の経験年数や運動開始時期との間連で、今後検討の予定である。仮説的に考えられることは、スポ-ツの特性により、広い視野を必要とし、遠方のものを見る必然性がある種目と至近距離の対象物を見る種目、あるいは、標的とサイトへの調節を頻繁に繰り返す種目というような、目の働き方に違いがある特定の種目を長期的に継続したことが関係するのではないかということである。
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