1990 Fiscal Year Annual Research Report
抗生物質生産菌における新規二次代謝調節因子の分布と機能
Project/Area Number |
02680158
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
仁平 卓也 大阪大学, 工学部醗酵工学科, 助教授 (70144441)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
作田 圧平 大阪大学, 工学部醗酵工学科, 助手 (80192087)
山田 靖宙 大阪大学, 工学部醗酵工学科, 教授 (00011891)
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Keywords | 二次代謝調節因子 / Streptomyces / 青色色素生産誘導因子IMー2 / 分布 / 抗生物質 |
Research Abstract |
1.抗生物質を生産する放線菌62菌株をスクリ-ニングした結果、7菌株(Streptomyces tubercidicus,S.celluloflavus,S.sioyaensis,S.narbonensis,S.sclerogranulatus,S.lividus,S.canus)が、IMー2様活性物質を生産することを見いだした。IMー2活性生産量は、それぞれ40units/ml,25units/ml,25units/ml,25units/ml,5units/ml,2units/mlであった。従って、生産能に20倍程度の差が見られるが、11.3%という分布率で、1Mー2生産能を持つ放線菌が存在することが判明した。 2.C18逆相カラムを用い、CH_3CN20%→80%のグラディエント溶出条件下、各菌株の活性成分を分離した結果、S.canusとS.sclerogranulatusは1成分、S.lividus,S.tubercidicus,S.celluloflavus,S.sioyaensisは3成分、S.narbonensisは4成分の活性成分を持つことが判明した。このように、生産菌が一種類の活性物質ではなく、多種の活性成分を同時に生産する傾向が明らかとなったわけであり、これは、別の二次代謝調節因子virginiae butanolide(VB)の生産菌S.virginiaeがVBーA〜E5種類の因子を同時に生産するという現象ともよく符合する。従って、ホルモン様二次代謝調節因子を生産する放線菌は、一般に多種の成分よりなる一群の活性物質を生産すると結論される。 3.2位鎖長の異なる各種IMー2誘導体を同一の逆相HPLCにかけ、その溶出時間と比較した結果、上記7菌株の生産する活性成分は鎖長C5、C6及びC7であるものが多数を占めることが明らかとなった。
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