1990 Fiscal Year Annual Research Report
人間の成長のための「情報基礎」カリキュラムの開発と評価
Project/Area Number |
02680231
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
篠原 文陽児 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (00113035)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 捨雄 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (90000059)
浦野 弘 東京学芸大学, 教育工学センター, 助手 (50185089)
井上 光洋 東京学芸大学, 教育工学センター, 助教授 (60016491)
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Keywords | 中学校 / カリキュラム開発 / 技術・家庭 / 情報化社会 / 創造性 / 情報科学 / 実態調査 / コンピュ-タ教育 |
Research Abstract |
(1)情報および情報技術の枠組の設定(書籍とデ-タベ-スの利用・検索による,資料の収集と作成) 「情報および情報技術の枠組み」(目標分析表)を作成した。そのための手がかりとして、「情報基礎」の内容に関して上位の目標と考えられる「情報科学」と,我々人間が人間として成長するために有用な「科学的な思考方法」の過程の理解と適用にあると考え、縦軸には「情報科学」の内容を、横軸には、仮に,「観察・実験」「分類・整理」「モデル化」を、そして、第3の軸として新たに設定した「科学的・技術的概念(能力)水準を配した3次元空間を構想し、標記の枠組み(案)を設定した。 (2)教師および生徒ための実態調査問題の開発(書籍や思考検査問題の活用とデ-タベ-スの作成) 上記の「枠組み」に基づき、3水準を想定した15項目の実態調査問題(案)を開発した。 (3)調査と実験的試行(現有45台のコンピュ-タと購入したラップトップ型(ブック型)情報教育実践機器による) 千葉市立椿森中学校教員2名と、「情報基礎」の受講者45名に対し,(2)の調査を実施した。そして,大単元の一つである「コンピュ-タの仕組み」のうち「2進法」に関する指導を実施した。その概要は、歴史的な10進法,12進法の類推から2進法を導びき,その利用のひとつにコンピュ-タがあること、そして,生徒には,現実にはそぐわないと思われるものの,創造的に5進法,7進法など,工夫した(n進法)を作成させるものである。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 篠原 文陽児: "情報科学・情報社会と「情報基礎」カリキュラム" 日本科学教育学会研究会研究報告. 4. 55-62 (1990)
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[Publications] 竹田 洋二,篠原 文陽児,奥山 拓雄: "プログラミングの指導と問題解決能力の育成(3)" 日本科学教育学会第14回年会論文集. 14. 257-258 (1990)
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[Publications] 篠原 文陽児: "科学教育におけるマイクロコンピュ-タの利用" 日本科学教育学会研究会研究報告. 5. 1-4 (1991)
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[Publications] 井上 光洋: "授業技術支援システムの開発" 日本科学教育学会第14回年会論文集. 14. 119-122 (1990)
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[Publications] 木村 捨雄: "「情報活用」から「情報創造」の教育" 日本科学教育学会研究会研究報告. 5. 33-38 (1991)
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[Publications] 篠原 文陽児: "情報メディアと教育" 小林出版, (1991)