1990 Fiscal Year Annual Research Report
理科嫌いの子供を作らないための,教員養成系大学に於ける物理学カリキュラム
Project/Area Number |
02680256
|
Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
斉藤 晴男 鳴門教育大学, 副学長 (30029590)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本田 亮 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助手 (50199577)
松川 徳雄 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (30101281)
跡部 紘三 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (90027467)
福岡 登 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (10029689)
|
Keywords | 教員養成系大学に於ける物理学 / 高校物理の履修率 / 教員養成系大学に於ける物理学履修 / 小学校教員養成 / 小学校学習指導要領の物理分野 |
Research Abstract |
高等学校に於ける物理履修者減少の問題は,最近いろいろと論じられている。この原因の一つとして,高等学校入学以前,すなわち小・中学校時代の理科(物理分野)の学習が生徒にあたえている影響が指摘されている。小・中学校で物理は分らない,嫌いだという感情を植えつけられた生徒は,高等学校で物理を選択することはないであろう。小・中学校の理科の物理分野の指導につてい考えるとき,問題を2つに分けることができる。一つは,いかにして生徒にわかりやすい授業を行うかであり,もう一つはいかに良い教師(ここでは狭い意味で物理を分るように教える能力のある教師」を養成するかということである。本研究では物理を教える能力のある教師(理科嫌いの生徒を作らない教師)を養成するための教員養成系大学における物理学の内容がいかにあるべきかを,教員養成系大学に入学してくる学生の物理学に関する知識の実態調査をもとに考えてみた。 本年度におこなった研究の概要は,次の通りである。 1.教員養成系大学・学部における入学者の高等学校及び大学に於ける物理学履修の実態について調査をおこなった。その結果について,いくつかの教員養成系大学の教官と意見の交換をおこなった。 2.教育養成系大学・学部における小学校教員養成課程の学生にたいする物理学の講義・実験の内容について調査した。 3.小学校学習指導要領に出てくる物理分野の内容を調べ,その指導のために必要と考えられる.大学に於いて指導すべき内容をリスト・アップした。またその内容について他大学の教官と意見の交換をおこなった。
|