1990 Fiscal Year Annual Research Report
プラズマのMHD不安定性による高繰り返し大電流高速オ-プニングスイッチ
Project/Area Number |
02805032
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
前田 定男 熊本大学, 工学部, 教授 (10040370)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
蛯原 健治 熊本大学, 工学部, 教授 (50035060)
秋山 秀典 熊本大学, 工学部, 助教授 (50126827)
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Keywords | 誘導性エネルギ-蓄積 / パルスパワ- / ガスパフZピンチ / プラズマ不安定性 / MHD不安定 / オ-プニングスイッチ |
Research Abstract |
誘導性エネルギ-蓄積方式パルスパワ-発生装置は,これまで使われてきた容量性エネルギ-蓄積方式と比較して桁違いに軽量,コンパクトである。軽量でコンパクトなパルスパワ-発生装置が実用化されれば,パルスパワ-の種々応用研究が活発となるであろう。 誘導性エネルギ-蓄積方式パルスパワ-発生装置を実用化させるために克服すべき最大の難関は,数百KAの大電流を数ナノ秒の高速で,しかも1Hz程度の高繰り返しで遮断するオ-プニングスイッチの開発である。 本研究の目的は,大電流を高繰り返しで遮断可能なオ-プニングスイッチの基礎研究を行ない実用化への第一歩を踏みだすことである。 音速の数倍の速さの円筒状気体を電極間に入射した後,放電させてプラズマを生成する。プラズマは導体となり,エネルギ-蓄積用インダクタにエネルギ-が蓄えられる。プラズマは,プラズマ中の電流とそれによって生じた磁場によるロ-レンツカのため,円筒中心に収縮する。その後,プラズマのMHD不安定性のため,電流が遮断されてプラズマはオ-プニングスイッチとして働く。 本年度の研究成果は下記のようである。 (1)スノ-プロ-モデルを含んだ回路のコンピュ-タシミュレ-ションを行ない,プラズマの収縮と共にインダクタンスの増加が確認された。 (2)円筒状高速気流部の製作を行なった。 (3)プラズマが収縮して,軟X線が発生しているのが確認された。
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