1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02805042
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
堀口 進 東北大学, 工学部, 助教授 (60143012)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下平 博 東北大学, 工学部, 助手 (30206239)
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Keywords | 超並列コンピュ-タ / 超密度集積回路 / 冗長化ア-キテクチャ / ウェ-ハ規模システム / フォ-ルト・トレランス |
Research Abstract |
集積回路技術のめざましい発展により、あらゆる分野でコンピュ-タが利用され、膨大なコンピュ-タパワ-が必要になってきた。今後、ス-パ-コンピュ-タの分野ではテラ・フロップス時代に向けて超高速・高並列ウルトラコンピュ-タとしての超並列マルチプロセッサシステムおよび大規模シストリックアレ-の出現が切に期待されている。さらには、学習機能をもった大規模ニュ-ロ・コンピュ-タの実現の可能性もある。これらの超並列コンピュ-タア-キテクチャの基本問題の解決の重要な技術の1つがウェ-ハスケ-ル・インテグレ-ションWSIである。WSIは、冗長化回路ア-キテクチャによるウェ-ハ上の欠陥箇所の救済技術により、高機能なシステムをウェ-ハ上に集積する技術である。 本研究の目的は、WSI技術により一枚のウェ-ハ上に多数プロセッサを構成し超並列ウルトラコンピュ-タを作る新しいプロセッサ構成方式を明かにすることである。研究代表者等は、計算機処理の基本操作として用いられているソ-ティングをWSI技術で実現する新しいプロセッサ構成方式をすでに提案し、さらにハイブリッド型構造を新しく提案した。このハイブリッド型ア-キテクチャは、ソ-ティングを高速に処理するシストリックのアルゴリズムと超高密度化した多数のプロセッサ内での故障を考慮に入れたフォ-ルト・トレランス・ア-キテクチャを有する。そのため、ウェ-ハ上の多数のプロセッサ間の結線に要するワィアリングの面積を小さくでき、プロセッサ間の同期問題を解決できることが分かった。また、FFTなど超高速化が必要な分野に於いてもハイブリッド型構成は、多数のプロセッサ内での故障を考慮に入れたフォ-ルト・トレランス・ア-キテクチャに最適であることを明らかにした。現在、循環キュ-ブ型プロセッサ結合のWSIア-キテクチャを提案し、静的フォ-ルトおよび動的フォ-ルトに関しどの程度有効なのか明かにする研究を行っている。
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[Publications] 堀口 進: "ウェハ規模超密度集積回路について" ハイブリットマイクロエレクトロニクス会誌 HYBRID. 6,1. 16-21 (1990)
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[Publications] SUSUMU HORIGUCHI: "Experimental Evaluation of Parallel FFF on a clustered Multiprocessor System" Trans.of IEICE. Vol.E73. 360-364 (1990)
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[Publications] SUSUMU HORIGUCHI: "Wafer Scale Integration" Proc.6th International Microelectronics Conference. Vol.6. 97-101 (1990)