1991 Fiscal Year Annual Research Report
次々世代交通マネジメントシステムへのニュ-ラルネットワ-クモデルの適用性について
Project/Area Number |
02805062
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
中辻 隆 北海道大学, 工学部, 講師 (60123949)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加来 照俊 北海道大学, 工学部, 教授 (40001135)
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Keywords | 交通制御 / ニュ-ラルネットワ-クモデル / 交通マネ-ジメントシステム |
Research Abstract |
1.交通制御システムに関する研究 前年度に提案した交通制御のためのニュ-ラルネットワクモデルの拡張を行った。まず、対象とする交差点規模の拡大によるシナプス荷重の増大に対処するために、各交差点毎にネットワ-クを構成した多重スプリットモデルを作成し、従来の単一スプリットモデルに比し、未学習デ-タに対する推定精度、および初期学習における演算効率に優れていることを明らかにした。さらに、交差点間のオフセットと交通状況の変動に対処するために、スプリット、オフセット、および流入交流量の3つの入力源を有するマルチ入力ネットワ-クを作成した。ネットワ-クの構成方法の異なる4つのモデルに関して比較を行い、推定精度および演算効率の面から、各交差点毎のスプリットネットワ-クにオフセットと流入交通量のネットワ-クがともに中間層で結合されているモデルが好ましいとされた。また、初期学習においては、若干のパタ-ンが収束限界を満足しないことを認めながら出来る限り数多くの学習パタ-ンを用いて学習する方がが効率的であることが確認された。 2.交通配分問題 実際の交通現象をより正しく表現するために、任意のノ-ドで交通の発生・消滅が可能となるようにするとともに、リンク走行時間がリンク交通量に依存するようモデルの改良を行っている。さらに、ホップフィ-ルドモデル等いくつかのニュ-ラルネットワ-クモデルを用いて数値解析を行い、ほぼ妥当な近似解が得られることを確認している。 3.交通状況判別システム 自己想起型のニュ-ラルネットワ-クモデルであるKohonen Feature Map技法を用いて、車両感知器デ-タに基づいて交通状況を自動的に識別するシステムに着手した。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 中辻,関,加来: "ニュ-ラルネットワ-クモデルの交通制御システムへの適用について" 第35回システム制御情報学会研究発表講演会講演論文集. 63-64 (1991)
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[Publications] 中辻,加来: "自己組織化原理に基づく交通制御システムに関する研究(その2)" 土木計画学研究・講演集. 14. 425-432 (1991)
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[Publications] 関,中辻,加来: "ニュ-ラルネットワ-クモデルの交通制御システムへの適用について(その3)" 土木学会北海道支部論文報告集. 47. 727-732 (1991)
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[Publications] 中辻,加来: "ニュ-ラルネットワ-クモデルの交通制御システムへの適用について" 交通科学. 21. 5-10 (1991)