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1990 Fiscal Year Annual Research Report

細胞キメラ利用による栄養繁殖性ネギ類の育種

Research Project

Project/Area Number 02806007
Research InstitutionUniversity of the Ryukyus

Principal Investigator

安谷屋 信一  琉球大学, 農学部, 助手 (20128466)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 野瀬 昭博  琉球大学, 農学部, 助教授 (80045137)
Keywords細胞キメラ / ワケギ / 光合成
Research Abstract

植物の各起源層(L_1:表皮、L_2:葉肉細胞、花粉、L_3:根)における倍数性は、それぞれ気孔サイズ(L_1)、花粉サイズ(L_2)および根端細胞の染色体数(L_3)によって同定されている。これらの起源層のうち、L_2の倍数性は花粉サイズよって検定されているため、難開花性または不稔性作物では分析が不可能である。そのため、ネギおよびワケギのL_2の倍般性を葉肉細胞の仁の頻度分析によって同定することを検討した。1)2倍性の葉肉細胞において、仁1個を有する細胞の割合は約99%であり、4倍性ワケギでは、仁1個および2個の割合は、それぞれ約30%および70%であった。2)2倍性ネギの葉肉細胞で、仁1および2個の細胞の割合は、それぞれ約40%および約60%であった。4倍性ネギの葉肉細胞で、1ー4個の仁の割合は、それぞれ約4、30、40および20%であった。3)ネギの葉肉細胞における仁の頻度によるL_2の倍数性分類は、花粉サイズによる分類と完全に一致した。したがって、葉肉細胞の仁の数によるLの倍数性分類法は有効であった。
仁の頻度によるL_2の倍数性分類法によって検出したワケギの細胞キメラ、4ー2ー2Xおよび2ー4ー4Xの生育特性を2倍体および4倍体と比較した。1)4ー2ー2Xは、2倍体と比較し、草丈高く、葉数は多く、収量は有意に増加した。2)4ー2ー2Xの結球は、2倍体より早まった。
キメラ植物の乾物生産および光合成特性を調査した。1)22℃および32℃条件下で、4ー2ー2Xの生育初期から中期にかけての全乾物重、相対成長率および純同化率は、2倍体より高かった。2)25℃条件下で、光合成速度、蒸散速度および気孔伝導度は、2倍体および2ー4ー4Xより4ー2ー2Xおよび4倍体において有意に高かった。以上のことから、4ー2ー2Xにおける収量の増加は、、4ー2ー2Xにおける個葉の光合成能の増大に起因することがわかった。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] S.Adaniya: "Colchicineーindnced Cytochimeras of Allium wakegi ARAKI and Their Growth Characteristics." J.Jap.Soc.Hort.Sci. 59(4).

  • [Publications] S.Adaniya: "A Method for Determining the Ploidy of L_2 by Counting the Number of Nucleoli per mesophyll Cell in Allium wakegi Araki and A.fistulosumh." Euphytica.

  • [Publications] 安谷屋 信一: "ワケギ(Allium wakegi ARAKI)の細胞キメラ植物の乾物生産特性" 園芸学会雑誌.

URL: 

Published: 1993-08-11   Modified: 2016-04-21  

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