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1991 Fiscal Year Annual Research Report

蛋白質の高次構造形成における糖鎖の役割

Research Project

Project/Area Number 02806018
Research InstitutionMie University

Principal Investigator

嶋林 幸英  三重大学, 生物資源学部, 教授 (10024530)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 奥村 克純  三重大学, 生物資源学部, 助手 (30177183)
KeywordsProtein Disulfideーisomerase / 糖蛋白質 / ジスルフィド結合 / Ovalbumin / Refolding
Research Abstract

本研究は蛋白質の高次構造形成に蛋白質の糖鎖が及ぼす影響を明らかにすることによって、蛋白質の遺伝子工学上での生産系の判断基準を与えるための基本的な情報を提供することを目指しており、同時にdisulfide結合の蛋白質の高次構造形成との関係を明らかにすることにも重点をおいている。Ovalbumin(OVA)は、糖鎖を有すること、純品が容易に得られること、disulfideを有し構造解析が進んでいることなど、実験材料として最適である。本研究では特に、OVAのRefolding系の解析、変性OVAに対するモノクロ-ナル抗体の作製、Protein Disulfideーisomerase(PDI)の蛋白質のRefofdingに対する効果等を中心に検討した。広瀬らは、変性OVAのRefoldingはdisulfide結合の形成なしに起こすことができ、後でdisulfide結合を特異的に形成させる得ることを見いだしているが、我々は構造形成と同時にdisulfide結合形成を可能にする系を考え、広瀬らの2Step Alkylation法、Trypsin分解およびHPLCによるdisulfide結合のpairingの解析法によって検討した。PDIのOVAのRefoldingに対する効果を検討したが、大きなRefolding促進効果は現在のところ認められていない。モノクロ-ナル抗体については、変性処理したOVA(糖鎖を除去したもの)を抗原として調製を試みた。しかしながら、作製した抗体は、特異性の低いものばかりで、変性型のみに反応するものや、OVAの部分分解物のみ反応するものは得られていない。これらの結果は、OVAのRefoldingが極めて速やかに進行し、変性処理しても各domainは天然型に近い構造をとっているためと推定される。現在のところ、OVAのRefoldingにおいて糖鎖が高次構造形成に影響するという結果は得られていない。OVAの糖鎖は小さいこともその原因であると考えられ、PDIとの反応性も含め、今後は他の蛋白質についても積極的に検討する予定である。

URL: 

Published: 1993-03-15   Modified: 2016-04-21  

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