1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02807034
|
Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
平野 英保 産業医科大学, 医学部・生化学, 講師 (50040241)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
唐崎 裕治 産業医科大学, 医学部・生化学, 助手 (20140907)
後藤 貞夫 産業医科大学, 医学部・生化学, 助教授 (50131917)
東 監 産業医科大学, 医学部・生化学, 教授 (30028386)
|
Keywords | 増殖性腎炎 / cDNA / イムノゲノサイト / ネフリトゲノサイド / PCR |
Research Abstract |
糸球体の膜の機能変異を起こす物質として、ーDPLFGIAGED GPTGPSGIVGQーの構造を示す、21ケの糖ペプチド、ネフリトゲノサイドがある。これは極めて微量で、基底膜の増殖を起こす。その結果として、増殖性腎炎を起こす。このことを我々は広義の線維化として捉えている。この腎炎惹起物質の遺伝子、cDNAの解析をすることを目的としている。 ラット、人、鶏、の腎臓、肺臓、からグアニィデイン塩酸法で純度の高いRNAを抽出し、更に、Oligo(dT)セルロ-スカラムを通して、Poly(A)mRNAを得た。このmRNAを使いNorthern Blot分析並びに、入gtllにクロ-ン化し、cDNAライブラリ-を作製した。プロ-ブとしてはネフリトゲノサイトに対する抗体、腎臓の基底膜に対する抗体、lmmunogenosideに対する抗体でを用いた。更に、合成オリゴ、17ー25merを6個と、42merを2個作製し、各々のLibraryを各々のオリゴで、スクリ-ニングした。度重なるライブラリ-、スクリ-ニングで32個の陽性プラ-クを得た。各々を高速MaxamーGilbert法で、塩基配列を決定してみると、λ NHー14は、HMGー1であることが分かった。λ NHー24はAlu Familyを含むcDNAで有る事が分かったが、この上流にネフリトゲノサイトをコ-ドしている領域が有るかどうかの検討している。λ NHー21は、線維化が惹起されてくる時期に出現して来る分子で有る事を発見した。 又、ABIの380B DNAシンセサイザ-で、合成オリゴをプライマ-としてmRNAをPCRの機械を使い、増幅して、タ-ゲットクロ-ニング行い21個のクロ-ンを得た。それらを高速MaxamーGilbert法で、Sequencingを行うと、短いcDNAは、オリゴそのものであった。長い種々のクロ-ンを得たが、確定するまでには至っていない。
|