1990 Fiscal Year Annual Research Report
DNA細胞内移入法によるホルモン産生細胞の作製と細胞移植の研究
Project/Area Number |
02807109
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
里見 進 東北大学, 医学部, 講師 (00154120)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三浦 俊治 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (50209714)
大河内 信弘 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (40213673)
小熊 司郎 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (00194522)
帯刀 益夫 東北大学, 抗酸菌研究所, 教授 (10099971)
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Keywords | DNA細胞内移入法 / PTH産生細胞株 |
Research Abstract |
ヒトPTH産生DNAをネオマイシン耐性Vector plasmidに組み込み、これらを大腸菌で増殖させ、大量のplasmidを製成するとともに、マウスの線維芽細胞株にTransferし継代培養を行ってきた。本年度は同細胞株をZnのイオン存在下、Caイオンの存在下、Pイオンの存在下で培養し、PTH産生能を検討した。Znの存在下では、PTH産生がZnの濃度依存性に増加した。又、これら産生されるPTHは、CーPTHのみならずintact PTHも確認された。しかし、CaイオンやPイオンの存在下においては、いずれの濃度においてもPTHの産生増加は認められなかった。これは、DNA移入の母細胞となった線維芽細胞株にCaイオンに対する受容体が欠如する為なのか否か、今後の検討が必要と考えられた。 in vivoの実験系として、上皮小体摘出マウスを作製し腎被膜下にPTH産生細胞の移植を行った。免疫学的拒絶を防ぐために、株細胞と同系のC_3H/Heマウスを使用した。移植一ヶ月後にCーPTHの測定を行ったが、マウス血清中にヒト型のPTHの増加を認めなかった。同時に腎摘出を行い、PTH産生細胞株に発現するβーgalactosidaseに対する組織免疫化学反応を施行した結果、株細胞の腎被膜下での存在を確認した。今後はマウス血清Ca濃度の推移よりPTH産生の有効性の検討をするとともに、腎被膜下の細胞を再度in vitroに取り出し、PTH産生の有無を検討する予定である。
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