1992 Fiscal Year Annual Research Report
活性炭吸差エタノールによる消化器癌リンパ節転移の治療
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02807124
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
沢井 清司 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (80192102)
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Keywords | 微粒子活性炭 / 消化器癌リンパ節転移の治療 / 活性炭吸着エタノール / エタノールによるリンパ節転移の治療 |
Research Abstract |
本研究の目的は治療困難な消化器癌のリンパ節転移に対する全く新しい治療法を開発することにある。平成4年度における研究ではCH-ETの効果をさらに高めるため微粒子活性炭CH40と純エタノールを1:4(v/v)の割合で混和したCH-ETにマイトマイシンCを250μg/mlの割合で混和したMMC-CH-ETを作成した。そして、マウス白血病細胞P388をBDF1マウスの左後肢足背皮下に移植したモデルで、P388移植後8日目に左膝窩リンパ節にMMC-CH-ETを0.1mlを注入してその4日後に腰部リンパ節を摘出し、細切組織遊液をrecipientマウスに移植して他の治療群と平均生存日数を比較した。その結果、MMC-CH-ETを注入した群の平均生存日数はMMC-CH群、MMC単独群、対照群などと比べて有意に長かった。これらの結果から、MMC-C-ETのリンパ節内注入療法は、消化器癌の切除不可能なリンパ節転移に対して効果が期待できる治療法であると考えられた。臨床応用は、切除不可能な大動脈周囲リンパ節転移を認めた胃癌の1症例(70歳、男性)に対して、術中大動脈周囲リンパ節にMMC-CH-ET12mlを注入したところCT検査による経過観察で、リンパ節転移の縮少と壊死を示す画像が得られた。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Akeo Hagiwara: "Prophylaxisis with carbon-adsorbed mitmycin against peritoneal recurrence of gastric cancer" Lancet. 339. 629-631 (1992)
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[Publications] 沢井 清司: "術前血管造影所見からみた胃癌の術式選択" 日消外会誌. 25. 1151-1155 (1992)
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[Publications] 沢井 清司: "手術時間.出血量.術後合併症および輸血が胃癌術後の生存率に及ぼす影響" BIOTHERAPY. 6. 876-878 (1992)
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[Publications] 沢井 清司: "深達度・占居部位・リンパ流からみた胃癌根治手術の合理化" 日外会誌. 93. 794-799 (1992)
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[Publications] 清水 孝祐: "リンパ節転移に対する化学凝固療法に関する実験的研究-微粒子活性炭吸着MMC・エタノールのリンパ節内注入療法" 京府医大誌. 100. 1017-1029 (1991)
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[Publications] 岡野 晋治: "OK432リンパ節内直接注入によるリンパ節転移の治療に関する実験的研究" 癌と化学療法. 19. 1598-1600 (1992)