1990 Fiscal Year Annual Research Report
子宮内膜症における卵管采卵捕獲抑制因子(OCI)に関する研究ー抗OCI抗体の作成、免疫学的OCI測定法の開発、およびOCIの局在・産生・分泌に関する検討ー
Project/Area Number |
02807152
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
杉並 洋 愛媛大学, 医学部, 助教授 (20036487)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中橋 徳文 愛媛大学, 医学部, 助手 (90217810)
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Keywords | 卵管采卵捕獲抑制因子(OCI) |
Research Abstract |
本研究は、子宮内膜症合併不妊の一つの原因を考えられ、子宮内膜症患者腹水に高濃度に含まれる、卵管采卵捕獲抑制因子(OCI)に対する抗体を作成し、その後、抗OCI抗体を用いた免疫学的OCI測定法の開発(現在はゴ-ルデンハムスタ-を用いたbioassayを使用)、OCI産生および分泌に関する検討を目的としている。現在まで、OCI活性物質は、分子量20万〜60万で、単一の物質ではなく、57℃30分の熱非動化により、その活性が失われる事がわかっているが、未だその同定は出来ていない。 現在までのところ、子宮内膜症患者腹水中のOCI活性を多量に含有する分画を限外濾過膜を用い作成し、これを抗原としてフロイントーアジュバントと共に家兎3羽に皮下注射を行なった。その2週間後に、追加免疫注射を行った。その1週間後、3羽の家兎の耳静脈より採血を行った。家兎血清中の、子宮内膜症腹水に対する抗体の生成は、オクテロニ-法にて確認した。 今後、この生成された抗体中の抗OCI活性の存在の有無をbioassayを用いて確認する。また、OCI関連膜様物質をこの抗体を用い染色する。抗OCI抗体が確認されたならば、その後のOCIの産生および分泌に対する研究を行なっていく。
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