1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02807165
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
池田 正明 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (20193211)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土田 信夫 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (60089951)
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Keywords | 不死化癌遺伝子 / cDNAライブラリ- / アデノウイルスE1A / Teratocarcinoma / 遺伝子クロ-ニング |
Research Abstract |
目的:不死化に関係する遺伝子(群)、特にDNA腫瘍ウイルスの不死化癌遺伝子(アデノウイルスE1A遺伝子)と一部同等の機能を持つ遺伝子(群)が未分化な胎児性癌細胞(Teratocarcinoma)で発現していることが既に示唆されており、またこの様な遺伝子が口腔癌の発生にも重要な役割を果たしている可能性は充分に考えられる。一般に不死化癌遺伝子は、ラット初代培養細胞を不死化するが、単独では樹立化培養細胞をトランスホ-ムできないため検出が困難である。そこで本研究では既知の不死化癌遺伝子E1Aの機能を一部欠失した変異遺伝子を用い、ラット初代培養細胞における不死化能を相補する未知の遺伝子をヒト胎児性癌細胞のcDNAライブラリ-からクロ-ニングすることを目的とした。 結果:1、E1A蛋白質のC末領域を欠失した変異遺伝子はrasとの協同作用は野生型と同様に示したが、ラット新生仔腎初代培養細胞(BRK)の不死化能を全く示さなかった。2、前記のE1A変異遺伝子を動物細胞で発現可能なベクタ-に組み込んだヒト胎児性癌細胞のcDNAライブラリ-と共にBRK細胞に導入した結果、不死化したと考えられる細胞株を一株単離した。3.単離した細胞株からDNAを抽出し、サザンブロットをおこなった結果、cDNAライブラリ-由来のDNAが2コピ-組み込まれていることが確認された。4、細胞のDNAを適当な制限酵素で切断、環状化した後、大腸菌に導入し、大腸菌ベクタ-と共にcDNAを回収する事を試みた(プラスミドレスキュウ-法)。組み込まれている2コピ-のcDNAのうち1つを回収したが、E1A変異遺伝子と共にBRK細胞に再導入しても細胞の不死化は起こさなかった。残りの1コピ-については約10種類の制限酵素を用いてプラスミドレスキュウ-を行ったが、まだcDNAの回収には成功していない。
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Research Products
(1 results)