1990 Fiscal Year Annual Research Report
MR画像による舌癌の進展度判定と放射線沿療効果判定に関する研究
Project/Area Number |
02807181
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
中村 太保 新潟大学, 歯学部, 助教授 (70124774)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 孝文 新潟大学, 歯学部, 助手 (80198845)
中山 均 新潟大学, 歯学部附属病院, 助手 (70180437)
伊藤 寿介 新潟大学, 歯学部, 教授 (50018371)
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Keywords | 舌癌 / 組織内照射 / T1強調画像 / T2強調画像 / GdーDTPA / MR画像 |
Research Abstract |
舌癌患者に対し医学部でMR撮像を行っているが,歯牙に補綴されている金属ア-チファクトのため舌癌の進展程度の読像が不可能となる症例があり,判定可能な症例が限られる。現在までの所,腫瘍の進展している所はT1強調画像では正常の筋肉よりはlow intensityに表現されT2強調画像ではhyper intensityに表現されている。またGdーDTPAの投与時のT1強調画像では腫瘍はhyper intensityに表現されGdーDTPA投与による増強効果が認められている。一方,組織内照射終了後で臨床的に腫瘍が消失したと考えられる症例でのT1強調画像は正常の筋肉よりlow intensityに表現され,GdーDTPA投与のT1強調画像ではhyper intensityで表現され,腫瘍が残存しているのか,治癒過程にあるのか判定困難な所がみられた。しかしhyper intensityの領域は初診時に比較して縮少する傾向を示していた。またT2強調画像では初診時の腫瘍の存在部位がhyper intensityに表現されていたのに対し臨床的に腫瘍の消失がみられた所は,ほとんど周囲との判別は困難となり,GdーDTPA投与よりもT2強調画像が腫瘍の再発を調べるのにより有用である可能性が示唆された。これについては今後長期の経過観察が必要である。又臨床計測と画像上の腫瘍の大きさについての比較では画像上の計測の方が小さくなる傾向を示した。現在までの所組織内照射を行なった症例で再発の認められた症例は一例もなく,線量分布と再発の問題は検討できていない。撮像方向はaxial sliceが有用であるが,sagital slice,coronal sliceも筋層深部への進展度を把握するのには有用な症例もみられた。現在少しずつ症例も増加し,長期観察可能な症例も出現しているので,より詳細な検討が可能となりつつある。
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