1991 Fiscal Year Annual Research Report
I型糖尿病モデル動物であるNODマウスに特異的に発現しているリンパ球抗原
Project/Area Number |
02807224
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
海藤 敏雄 浜松医科大学, 医学部, 助手 (80185701)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小出 幸夫 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (30126809)
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Keywords | NOD / Insulitis / 糖尿 / p120 |
Research Abstract |
我々はNODマウスの胸腺細胞膜抗原を認識する単クロ-ン抗体p120を作製した.この抗体は非糖尿病でNODの姉妹系統マウスILIの抗原は認識しなかった.この抗原は膜通透抗原であるが抗体の何識部位は細胞外になかった.そこで、1. ^<125>I標識,抗p120抗体による免疫沈降,SDSーPAGEを月齢の異なるNODの胸腺細胞について行いp120の変動をみた.5ヶ月齢を100%とすると2日齢、及び2ケ月齢ではそれぞれ75%、84%で抗原は早い時期に出現していて、その後も安定して発現していた.それに比し5ヶ月齢の(ILI×NOD)F1では10%未満しか発現していなかった.交配実験より,F1をNODに戻し交配させると約50%のマウスでInsulitisが発生する事が判っているので、これらマウスのInsulitisとp120抗原量の関係を調べる予定である.2.100μgの抗p120を1ヶ月齢NODに各週注射しin vivoでInsulitis及び糖尿を阻止できるかを4カ月齢で観察した.抗体非注射のコントロ-ル群及び抗体注射マウス群でそれぞれ81%、78%異常(Insulitis及び糖尿)が認められ両群で差はなかった.この事は抗原エピト-プが膜上細胞外にないこともあって、Insulitisとp120抗原との関係を結論づけられなかった.3.NODの胸腺細胞λgtllcDNAライブラリ-を作製したので、現在抗p120抗体でスクリ-ニング中である.
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