1990 Fiscal Year Annual Research Report
競技スポ-ツ体験が成人病リスクファクタ-に及ぼす影響
Project/Area Number |
02808020
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
細川 淳一 筑波大学, 体育科学系, 教授 (40015714)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田神 一美 筑波大学, 体育科学系, 講師 (40171566)
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Keywords | 運動中止 / T細胞幼若化能 / マクロファ-ジ貧食能 / LAK細胞活性 / コレステロ-ル / 耐糖能 / 水泳 / ラット |
Research Abstract |
競技スポ-ツ選手は、激しいトレ-ニングを主に思春期から成人に至るまで継続し、引退をむかえるが、引退後の競技スポ-ツ選手における運動量の激減・生活習慣の変化がその後の健康状態に及ぼす影響については、研究されていない。特に、亜性新生物が死亡原因の第1位となった現在、腫瘍阻止に働く細胞性免疫能と運動との関係を明かにすることは、体育分野の積極的に取り組むべき課題と考え、そのことを明かにすべく本実験を試みた。 ラットを、温水の入った水槽内で、1日1時間の水泳運動を5週間継続させた。その後、一部のラットをdetrainingさせ(DT群)、他のラットには同様の水泳運動を継続させた(TR群)。training開始前、detraining前、detraining1週間後、3週間後にラットを屠殺し、継時的に肺胞マクロファ-ジ、リンパ球、全血を採取し、マクロファ-ジ貧食能、PHAによるT細胞の幼若化反応、 ^<51>Cr放出法によるLAK活性の3つの細胞性免疫機能の指標、および血中HDLー,LDLー,VLDLーコレステロ-ル濃度の測定を行なった。また静注耐糖能の検査(IVGTT)も行った。 Tリンパ球幼若化反応、マクロファ-ジ貧食能、LAK細胞活性とも、TR群とDT群の間に有意な差は認められなかった。また、コレステロ-ル濃度においても、両群間に有意な差は認められなかった。 しかし、IVGTTにおいて、糖負荷15分後の血糖値は、detraining3週間後のDT群はTR群より有意に高く、耐糖能の低下が示唆された。 肺胞マクロファ-ジ貧食能、Tリンパ球幼若化反応、LAK細胞活性の細胞性免疫機能は、detrainingによる過渡的な応答は認められなかった。しかし、糖の代謝には変化が認められたことから、さらに長期にわたるdetrainingの影響について検討している。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Kazumi Tagami 他: "Differnt responses between thyroxine 5'ーmonodaiodinase and protein disulfide isomorase activities to dictory fat and thyroid status in rat liver" Life Sciences. 48. 117-121 (1991)
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[Publications] 田神 一美 他: "水泳プ-ル排水からの衛生害虫及び水質指標生物の分離(本学周辺4施設の事例)" 体育科学系紀要. 14.