2002 Fiscal Year Annual Research Report
計算量を低減した画像および音声符号器の並行プロセッサのアーキテクチャ設計
Project/Area Number |
02F00147
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
國枝 博昭 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ADIONO Trio 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 動画像 / LSI / アルゴリズム |
Research Abstract |
動画像圧縮LSIの開発として、本年度はアルゴリズム開発とLSI開発を行った。アルゴリズム開発では、パソコン上で実時間で動作するソフトウエアの実現を目指し、動画像だけでなく音声やその他のテキスト信号も扱い、実時間でインタネットを通じて遠隔に通信できるビデオ電話システムを構築した。そこでは、実際に動面像の画質、ビットレート、遅延等を測定して、レート制御を中心としたアルゴリズムの改善を図った。この結果、実際のシステムを構築する上でのアルゴリズムとして要求される項目が明らかになり、それに沿ったアルゴリズムの改良ができた。LSI開発については、新たにプログラムで国際標準等の変更にも対応できる新たな柔軟なアーキテクチャ設計を行った。得られた構造は、プロセッサでのソフト処理と、プログラム可能な論理回路でのハード処理が有機的に関係づけられたものであり、極めて汎用性が高いアーキテクチャが得られた。このアーキテクチャを前提にプロセッサ上でのコード生成や、プログラム可能な論理回路上での動き検出ルーチンや、離散コサイン変換や逆変換ルーチンの実装コードの生成を行っており、毎秒30フレームで、転送レート64ビットのQCIF動画像のコーデックLSIの設計の新たな指針が得られている。今後は、これらの研究を下に、実際にLSIの設計・製造を行い、テスト・評価により従来のLSIの比較検討を行っていく予定である。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Trio Adiono, Tsuyoshi Isshiki, Dorgju Li, Hiroaki Kunieda: "Efficient Method for Face Region Quality Enhancement in Low Bit Rate Video Cooling"2002 IEEE Asia Pasific Conference on Circuit and System. I. 549-553 (2002)
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[Publications] Trio Adiono, Tsuyoshi Isshiki, Dorgju Li, Hiroaki Kunieda: "A New Methodology for Low Delay Real-time Videophone Software Architecture design"2002 IEEE Asia Pasific Conference on Circuit and System. II. 269-273 (2002)