2002 Fiscal Year Annual Research Report
第3世代移動通信のための先端マルチユーザ検出・復号技術に関する研究
Project/Area Number |
02F00730
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
河野 隆二 横浜国立大学, 大学院・工学研究院, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
TRICHARD Louis Gordon Francois 横浜国立大学, 大学院・工学研究院, 外国人特別研究員
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Keywords | UWB(Ultra Wide Band) / 第3世代移動通信 / 超広帯域無線通信 / 無線LAN / UMTS / IMT2000 / マルチユーザ検出 |
Research Abstract |
本研究では、近年、モバイル情報通信システムにおいて大容量化、高信頼化、高品質化してきており、室内無線LAN、移動通信などのブロードバンド化の検討が活発に行われている。その中で、変調を行わずに極めて広い帯域を占める信号によって伝送し、高速のディジタル通信を可能にする超広帯域(Ultra WideBand : UWB)無線通信に関する研究が国内外において進められている。 UWB方式では1ns以下のパルスをユーザ固有のタイムホッピング系列に基づいて、時間シフトさせて送信することによりベースバンド伝送を行う。占有帯域幅は非常に広く、またスペクトル電力密度は非常に小さくなるため、スペクトル拡散通信方式と同様の特徴を有し、他の狭帯域通信への影響を抑えることができる。また、パス分解能が非常に高く高品質・高速伝送方式として期待される。 本研究では、第3世代移動通信のための先端マルチユーザ検出・復号に関する研究を行った。 具体的には、下記の研究計画で行った。 1.現状調査:広帯域無線通信、超広帯域無線通信などのシステムで解決すべき問題を調査した。また、研究課題に取り込み整理した。 2.方式検討:(1)ブロードバンドUMTS/IMT2000システムのための下り回線の繰返し検出と復号方式の考案、(2)Impulse RadioにおけるUWB(Ultra Wide Band)無線室内通信のためのマルチユーザ検出に関する方式検討を行った。 3.理論解析:上記(1)〜(2)の具体的な方式を情報理論、信号処理などの立場から解析した。 4.中間評価:上述の理論解析に基づき、各種提案方式の特長と問題点を明確にし、中間評価を行い本研究を通じて得られた成果をまとめ、国内外の学会での口頭発表などを通じて報告を行った。
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Research Products
(1 results)