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2002 Fiscal Year Annual Research Report

アルミニウムに対する植物の応答解析

Research Project

Project/Area Number 02J07555
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

田野井 慶太朗  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 特別研究員(DC2) (90361576)

Keywordsアルミニウム / ポジトロン核種
Research Abstract

Al障害によっておこる根組織の観察
Alとキレートする蛍光色素ルモガリオンを用いて共焦点レーザー顕微鏡により観察した。その結果、Alは表層付近に沈着が多かった。また、Al処理15分でも細胞内にA1が浸入にしている可能性があった。同時に、SEM等を用いてAl・Ca等の元素をマッピングを試みた。ただいま、系の確立を目指している。
イネとコムギにおいて、Alに対する応答の違いを生理学的観点から検証した。コムギのAl耐性品種であるET8はイネのトヨハタモチ・SABANA6・IR72・IR36などと同様のAl伸長阻害度を示した。一方、Al感受性品種であるES8は圧倒的にAlに対して弱かった。すなわち、ET8やイネは10muMAlで根の伸長速度が半分になるのに対して、ES8は2muMで80-90%も速度が落ち、伸長は停止した。ET8は有機酸(リンゴ酸)を分泌することで耐性能を得ていることがわかっているが、イネではまだ不明なままである。現在、イネがもつA1耐性能について検討中である。
ポジトロン核種による、物質の体内移行解析の開発
ポジトロン核種(O-15、K-38)において、イネ・ダイズ・コムギを用いて、トレーサー実験を行った。O-15(水の酸素をラベル)に関して、ダイズにおいて、水の吸収速度を求めた。そのための装置等を作成し、イメージングプレートでの取り外しがしやすい実験系ができた。さらに、BGO検出器を用いて、β+崩壊後の消滅γ線を同時計数することにより、非常に感度よく、ノイズが少なく検出する系を確立した。
K-38では、根におけるKの吸収について水耕液中での計測を試みた。その結果、水耕液中でK-38を根が集積する様子を観察することに成功した。

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Published: 2004-03-26   Modified: 2016-04-21  

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