2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02J72903
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
栗山 直子 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科・計算工学専攻・田中研究科, 日本学術振興会特別研究員PD
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Keywords | コミュニケーション / 類推 / 比喩 |
Research Abstract |
本研究の目的は,言語理解と行動に関する統合的な理論の構築をするために、比喩や類推の理論に基づいて、人と人、人とロボットのコミュニケーションについて検討することである。人と人のコミュニケーション、つまり、説得、説明などを行う際、比喩を用いたり、なじみのある具体例を用いたりすることが日常行われている。人と人のコミュニケーションを円滑に進めるためには、物事をそのまま字義通りに伝えることに加えて、異なる事柄にたとえる比喩や、なじみのある具体例を用いた類推がとても重要な役割を担っているといえる。ロボットに何らかのことを伝達する、ロボットに指令を出す場合,すべての指示物の名称をロボットが既知であるとは限らない。まず、人間と人間のコミュニケーションにおいての会話コーパスを収集し、分析したことろ、比喩や類推を用いることで、効率の良い対話をおこなうことができることが明らかになった。このように、人のコミュニケーション場面にとって、比喩や類推は中心的な役割を担っていると考えらる。そこで、そのようなメカニズムをロボットに組み込むことができるのであれば、人間とロボットのコミュニケーションが効率化・円滑化されると考えられる。そこで、人間がCGロボットに伝達する場面で、比喩や類推がどのように使用されているのかを、会話コーパスを集めて、分析したところ、伝達が伝わらず言い換えをする場合に多く産されていることが明らかになった。
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