• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1991 Fiscal Year Annual Research Report

インフルエンザウイルスの進化と予測

Research Project

Project/Area Number 03041013
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

喜田 宏  北海道大学, 獣医学部, 助教授 (10109506)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 河岡 義裕  セント, ジュド小児研究病院, 準教授研究員
岡崎 克則  東京農工大学, 農学部, 助手 (90160663)
伊藤 寿啓  北海道大学, 獣医学部, 助手 (00176348)
小野 悦郎  北海道大学, 獣医学部, 助手 (00160903)
清水 悠紀臣  北海道大学, 獣医学部, 教授 (80206218)
Keywordsインフルエンザウイルス / パラミクソウイルス / 水禽糞便 / 営巣地 / 北方圏 / 疫学情報 / 遺伝子進化 / 永久凍土
Research Abstract

カモ等の水禽はインフルエンザウイルス(IFV)およびパラミクソウイルス(PMV)の供給源である。従って、北方圏の水禽の営巣地におけるウイルスの分布はこれらウイルス病の重要な疫学情報となる。
1991年7月および8月に、アメリカ合衆国アラスス州の異なる地域で水禽の営巣地を探索し、1585の水禽糞便を採取した。同年8月から9月にかけて、テネシ-州メンフィスのセント・ジュド小児研究病院で、これらの糞便材料からウイルス分離を試みた。その結果、25株のIFVおよび65株のPMVを得た。
IFVの抗原亜型を同定した結果、14株がH3N8であった.これらのH3N8ウイルスのヘマグルチニン(HA)の抗原性をモノクロ-ナル抗体パネルを用いて詳細に解析した結果、ヒトのA/Hong Kong/68IFVならびにアジアでカモ、アヒルおよびブタから分離されたH3IFVのHAと極く近縁であった。この成績は、水禽の間で維持されているIFVの抗原性が永年に亘って保存されていると先の我々の見解を支持する。また、これらのH3N8ウイルスは同年6月にH3N8ウイルスによるウマのインフルエンザが流行した牧場の付近の沼で採取したマガモの糞便から分離されたので、ウマのIFVとの関連について検討中である。
PMVの大部分はニュ-カッスル病ウイルス(NDV)で、これらNDVのHNおよび下糖蛋白の抗原性をモノクロ-ナル抗体を用いて詳細に解析した結果、ワクチン株と異なるものが優勢であった。従って、水禽の間にこのように高率に分布しているNDVが家禽に導入される可能性は否定できない。現在これらのNDVのニワトリに対する病原性を検討している。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Yasuda,J.,Shortridge,K.F.Shimizu,Y.and Kida,H.: "Molecular evidence for a role of domestic ducks in the introduction of H3 influenza viruses to pigs in southern China,where the A/Hong Kong/68(H3N2) strain emerged" Journal of General Virology. 72. 2007-2010 (1991)

URL: 

Published: 1993-03-16   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi