1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03041097
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Research Institution | Institute for Developmental Research, Aichi Human Service Center |
Principal Investigator |
渡辺 勧持 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 社会福祉学部, 部長 (00090423)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HENRY Leland オハイオ州立大学, ナイソンガー発達障害研究所, 教授
KARIN Widman ストックホルム県, 精神遅滞サーヴィス局, グループホーム部部長
LARS Molande ストックホルム県, 精神遅滞サーヴィス局, 主任サイコロジスト
高橋 知江 発達障害研究所, 社会福祉学部, 研究助手
小沢 温 発達障害研究所, 社会福祉学部, 研究員 (00211821)
大島 正彦 発達障害研究所, 社会福祉学部, 主任研究員 (60142171)
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Keywords | 精神薄弱 / グループホーム / 地域福祉 |
Research Abstract |
平成4年度は、スウェーデン、アメリカのグループホームの現状、特に「生活の質」について以下の調査を行なった。1.比較対象都市はスウェーデンは、ストックホルム県北東サーヴィス地区としアメリカ、オハイオ州、フランクリン郡とした。2.対象グループホームは、最重度、重度、中度、軽度の精神遅滞者のグループホームである。3.調査項目はa日常生活行動(食事作り、金銭管理等)の自立の程度b仕事(福祉就労および企業就労)の実態c所得(年金および給与)の実態d地域資源の利用(買物、レストラン等)の程度と満足度e趣味、余暇活動f対人関係の広がり(グループホーム関係の友人、家族等)と内容g将来の生活設計(グループホームからの自立)h人権援護のシステムである。4.調査の結果は以下の通りである。1)スウェーデン、アメリカとも特に重度、重複のの障害の人々に対するグループホームがあり、これらは介護の職員がニーズに対応して配置されているため、生活の質が高く保たれている。2)アメリカでは、日常生活のいろいろな面でケースマネージメントが参与しており、それが生活上のいろいろな展開を可能にしている。しかし、ケースマネージャーのクライアントに対する割合は必ずしも十分なものではない。3)スウェーデンでは、地域社会への広がりにコンタクト・パーソンを導入している。4)建築上の問題では、居室等の広さが生活の質を高めていることは事実であるが、部屋の中から内部の居間だけでなく、屋外に直接出ていけるような配慮がある。5)人権養護のシステムについては、オンブズマンや人権擁護の委員会が展開している。6)余暇指導については、アメリカではそれ専用のチームがあり、一方スウェーデンでは、FUB等の親の会による支援がある。7)これらの状況は、日本のグループホームとかなり異なっている。日本では、介護職員が一人であり、しかも、地域での支援がなく今後の多くの問題が残されている。
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[Publications] 渡辺 勧持、大島 正彦: "知的障害者の居住サーヴィス-アメリカ、スウェーデンとの比較を資料にして-" 月刊福祉. 75巻. 66-71 (1992)
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[Publications] 渡辺 勧持、大島 正彦 小沢 温、高橋 知江: "知的障害者のグループホームに関する国際比較研究-方法と問題-(アメリカ、スウェーデン、日本)" 日本地域福祉学会第6回大会報告要旨集. 6. 160-161 (1992)
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[Publications] 大島 正彦、渡辺 勧持、小沢 温、高橋 知江: "知的障害者のグループホーム生活の経済的側面に関する研究" 日本地域福祉学会第6回大会報告要旨集. 6. 162-163 (1992)
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[Publications] 大島 正彦、渡辺 勧持、小沢 温、高橋 知江: "知的障害者のグループホーム生活に関する研究(2)" 日本社会福祉学会第40回大会報告要旨集284-285. 40. 284-285 (1992)
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[Publications] Kanji WATANABE,Masahiko OHSHIMA,Atsushi OZAWA: "Why does“Co-existence"of residential institutions and community homes happen in Japan?" “Sharing a vision of the future":Abstracts of the 9th world congress scientific study of mental deficiency. 98 (1992)
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[Publications] Masahiko OHSHIMA,Kanji WATANABE,Atsushi OZAWA: "Who are responsible for managing group homes for people with intelectual disabilities,and what difficulties do they encounter in Japan?" “Sharing a vision of the future":Abstracts of the 9th world congress scientific study of mental deficiency. 98 (1992)
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[Publications] 渡辺 勧持: "1990年代の福祉-スウェーデンとタイを見ながら-" 「つぼみ」愛知県自閉症児・者親の会会報, 3-14 (1993)
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[Publications] 渡辺 勧持、大島 正彦、小沢 温、稲垣 貴彦、広瀬 貴一、皆川 正治: "グループホーム・生活寮 1990年度全国調査報告書" 愛知県心身障害者コロニー 発達障害研究所, 60 (1992)