1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03044013
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
山崎 巌 北海道大学, 工学部, 教授 (80002111)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
RENKE Dai ネブラスカ州立大学, 化学科, 博士後研究員
PILLーSOON So ネブラスカ州立大学, 化学科, 教授
西村 賢宣 北海道大学, 工学部, 助手 (60218211)
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Keywords | 光走性運動 / LB膜 / ピコ秒レ-ザ- / 光化学反応 / 光分子デバイス / 分子組織体 |
Research Abstract |
本年度は、研究代表者山崎が平成3年9月2ー15日アメリカ合衆国ネブラスカ大学に滞在し、アメリカ合衆国からはS.Song教授が平成3年11月21日ー12月7日北大に滞在し、その間研究の完成に向けて集中して共同研究を進めることができた。(1)ネブラスカ大学では、ラッパ虫、ゾウリ虫からの各種のステントリン蛋白の単離精製を行い、これらについて生化学的同定、ATPase活性についての実験を行い生化学的特性を調べた。その結果、生理活性蛋白と非活性蛋白が分離された。(2)次いで北海道大学において、それぞれの蛋白に関してピコ秒レ-ザ-による反応動力学的研究を行い、生理活性光受容蛋白における光化学初期過程の速度がはじめて測定されたことをはじめとして、その機構についてかなり明確な知見が得られた。 一方、北海道大学において進めている、LB多層膜、液晶などの各種の人工的分子組織体を用いて、生体系に類似した分子システムの設計製作の問題に関して、Song教授から生体系と人工系の比較の立場から多くの貴重な助言が与えられ、将来の光分子デバイスに対する展開において重要な研究指針が与えられた。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] P.-S.Song,Y.Nishimura,T.Yamazaki,I.Yamazaki: "Primary Photoprocesses of Hypericin as the Stentor Photoreceptor Stentorin: Fluorescence Decay Properties" J.Phys.Chem.(1992)
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[Publications] T.Minami,N.Tamai,T.Yamazaki,I.Yamazaki: "Picosecond Time-Resolved Fluorescence Spectroscopy of the Photochromic Reaction of Spiropyran in Langmuir-Blodgett Films" J.Phys.Chem.95. 3988-3993 (1991)
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[Publications] N.Tamai,H.Matsuo,T.Yamazaki,I.Yamazaki: "Excitation Energy Relazation of Oxacyanine in Langmuir-Blodgett Films: Picosecond Time-Resolved Fluorescence Studies" J.Phys.Chem.(1992)
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[Publications] P.-S.Song,I.-H.Kim,J.S.Rhee,N.Tamai,T.Yamazaki,I.Yamazaki: "Biophysics of Photoreceptors and Photomovements in Microorganisms" Plenum Press,New York, 267-279 (1991)