1991 Fiscal Year Annual Research Report
新しいサイトカイン、IL8とMCAFの基礎ならびに前臨床実験
Project/Area Number |
03044066
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
松島 綱治 金沢大学, がん研究所, 教授 (50222427)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
LARSEN Chris オーフス大学, 医学部・皮膚科学, 研究員
APPELLA Etto 国立がん研究所(米国), 主任研究員
OPPENHEIM Jo 国立がん研究所(米国), 研究室主任
向田 直史 東京医科歯科大学, 医学部, 助教授 (30182067)
笠原 忠 自治医科大学, 医学部, 助教授 (60049096)
村上 清史 金沢大学, がん研究所, 助教授 (90019878)
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Keywords | インタ-ロイキン8 / McAF / 構造と機能 / 前臨床実験 |
Research Abstract |
1)IL8,MCAFの遺伝子操作による欠失変異体とキメラ分子を大腸菌,CHOホ乳細胞で発現,精製し活性を調べることにより,活性中心がC末端側αヘリックス領域でなく,2つのCysーCys結合をもち三重鎖のβシ-ト構造からなる骨格の部位にあることが判明した。またNMR,X線結晶解析よりIL8のHis33が活性中心であると予想した。2)IL8,MCAFの受容体cDNAクロ-ニング…この間2つの異なるIL8受容体cDNAが他のグル-プによりクロ-ニングされたが,MCAF受容体cDNAは末だクロ-ニングされていない。現在私達は発表されたものと異なる4つのIL8受容体ファミリ-に属すると考えられるクロ-ンを有しており,現在それらの正確なリガンドの同定を行っている。3)IL8遺伝子発現制御機構の解明…IL8染色体遺伝子のクロ-ニング,IL8遺伝子5'ー上流域のIL1,TNF,PMA,HBVーC反応性エンハンサ-の同定を行いヒト線維芽細胞腫では、C/EBP(NFーIL6)とNFkB様因子結合部位より成立つことが判明した。一方T細胞白血病細胞株,肝細胞腫ではC/EBP(NFーIL6),NFkB様因子結合部位以外に上流域のAPー1結合部位が重要な役割を有することが判明した。またヒト胃癌細胞株ではTNFとγーIFNが相剰的にIL8遺伝子を活性化することが判り、このときもAPー1,C/EBP(NFーIL6),NFkB様因子結合部位が必須に関与することが判った。4)IL8,MCAF蛋白測定システムの確立……モノクロ-ナル抗体とポリクロ-ナル抗体を組合させることにより10pg/mlまでのIL8を検出出来るELISA法を確立した。またMCAFの検出のためのRIA法を確立し100pg/mlまで検出可能である。5)IL8,MCAFのin vivo実験……IL8はin vivoにおける一回投与においては、発熱,血清蛋白誘導能,毒性(致死にいたる)を有さないことが判った。i.p.,i.v.投与でIL8は30min以内に好中球症を引き起こすことも確認した。in vivo実験用のヒト大腸がん、マウスメラノ-マ(転移性,非転移性)株のIL8,MCAF cDNAトランスフェクタントを作製することにもすでに成功した。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] Baldwin,E.T.: "Crystal structure of interleukin 8" Proc.Natl.Acad.Sci.88. 502-506 (1991)
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[Publications] Mukaida,N.: "Dexsamethasone inhibits the induction of monocyte chemotactic activating factor production by IL1 or tumor necrosis factor" J.Immunol.146. 1212-1215 (1991)
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[Publications] Smith,M.J.: "Interleukin-8 gene expression and production in Human Peripheral Blood Lymphocyte Subsets" J.Immunol.146. 3815-3823 (1991)
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[Publications] Tsai,W-P.: "Devrease in cytokine production by HIV-infected macrophages in response to LPS-mediated activation" Lymphokine and Cytokine Res.10. 421-429 (1991)
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[Publications] Matsushima,K.: "Cloning and expression of murine interleukin 1 receptor antagonist in macrophages stimulated by colony-stimulation factor 1" Blood. 178. 616-623 (1991)
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[Publications] Mahe,Y.: "Hepatitis B virus X protein transactivates human interleukin 8 gene throughhacting on muclear factor KB and CCAAT/enhancer-binding protein-like cise-lementls" J.Biol,Chem.266. 13759-13763 (1991)
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[Publications] Oppenheim,J.J.: "Annual Rev.Immunol." Annual Reviews INC.Palo Alto,California,USA, 617-648 (1991)
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[Publications] Matsushima,K.: "Chemical Immunol." S,Karger., 236-265 (1992)