1991 Fiscal Year Annual Research Report
細胞周期におけるRCC1蛋白質の機能に関する共同研究
Project/Area Number |
03044111
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
西本 毅治 九州大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (10037426)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
NEWPORT John カリフォルニア大学, サンジエゴ分校・生物学教室, 教授
DASSO Mary カリフォルニア大学, サンジエゴ分校・生物学教室, Post―Doct
西谷 秀男 九州大学, 大学院・医学系研究科, 日本学術振興会特別研
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Keywords | RCC1 / DNA複製 / G1期停止 / Xenopus卵抽出液 / 染色体凝縮 |
Research Abstract |
現在、我々の共同研究テ-マであるRCC1タンパクの機能については多くの研究者が世界で参入し競争が激しくなっている。その中にあって、我々は温度感受性変異株tsBN2の表現型とRCC1タンパクの機能ドメインとの関連について研究するために、種々の変異をRCC1タンパクに入れ、これらの変異タンパクの機能をin vitroでの染色体凝縮の解析が可能であるXenopus卵抽出液の系を用いて調査した。RCC1タンパクの調整は西本等が行ない、Xenopus卵出抽液の調整とこれを用いた染色体複製とその凝縮の研究はNewport等という分担で行った。手始めにDNA複製とRCC1タンパクとの関連について調べた。その結果、RCC1タンパクがない状態では、つまり、抗体を用いてXenopus卵抽出液よりRCC1タンパクを除くと、二重鎖DNA分子の複製が開始できないことが明かとなった。同じ条件下で一本鎖DNA分子の複製は正常に進行した。この結果は、tsBN2細胞の持つ一つの性質であるG1期開始不能と一致し、G1期停止の原因としてRCC1タンパクが直接に染色体DNA分子の複製開始に関連している可能性が示唆された。この成果は下記のタイトルで現在、Molecular Cellular Biologyに投稿中である。 “RCC1,a Regulator of Mitosis,is essential for DNA Replication"
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