1991 Fiscal Year Annual Research Report
BuddーChiari症候群の疫学的およびIVRによる治療に関する国際協力研究
Project/Area Number |
03045025
|
Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
金子 昌生 浜松医科大学, 医学部, 教授 (90107805)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
張 漢国 中国医科大学, 附属第一医院, 助手
徐 克 中国医科大学, 附属第一医院, 講師
何 芳顕 中国医科大学, 附属第一医院, 教授
岡和田 健敏 浜松医科大学, 医学部, 助手 (90169160)
中村 達 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (00090027)
高橋 元一郎 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (20115489)
青木 伸雄 浜松医科大学, 医学部, 教授 (10109762)
|
Keywords | BuddーChiari症候群 / Balloon angioplasty / Metallic stent / 疫学調査 / 膜様狭窄 / 膜様閉塞 / 区域性狭窄 / 区域性閉塞 |
Research Abstract |
[目的]中国における地域発生頻度の高いBuddーChiari症候群の疫学調査のアンケ-ト作成および経皮的血管形成術Percutaneous transluminal angioplaslty(PTA)を中国医科大学と協同で実施することが本年度の目的である。すなわち、BuddーChiari症候群の患者はすでにPTAを施行した22例のBalloon angioplasty(BA)の治療効果を追跡し、BAの有用性を明らかにすること、並びにMetallic stent(MS)の留置の適応を考察することである。 [対象および方法]BuddーChiari症候群22例を対象(下大静脈20例、肝静脈3例、双方1例)に経静脈性に閉鎖症例にはブロッケンブロ-針による穿通術後BAを施行、下大静脈部型分類では膜様狭窄7例、膜様閉塞10例、区域性狭窄2例、区域性閉塞3例であった。PTA後2年以上の観察例13例、3ヶ月〜1年6ヶ月の観察例は8例であった。1991年8月には膜性閉塞に下大静脈血栓併存例に対して、日中協同でMSを留置した。 [結果]1.治療効果は、著効19例、有効2例、無効なしであった。2.再発は2例のみであった。3.MSはPTA後に起こり得る血栓の逸脱による肺血栓症の防止と、PTA後の下大静脈腔の維持に有用と思われた。 [結論]1.PTAは安全で容易であり、第一選択とすべき治療法である。再発例にもPTAは再施行可能である。2.MSの留置は長期に亘る(例えば10年以上)ステント留置の安全性がまだ確認されていないこと、再発例は少ないことから慎重に適応を決める必要がある。少なくとも、肺塞栓症防止には有用であった。
|
Research Products
(1 results)
-
[Publications] 徐 克,張 漢国,何 芳顕,高橋 元一郎,岡和田 健敏,金子 昌生: "BuddーChiari症候群24症例のPTAによる治療" 中華放射線学雑誌.