1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03151048
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
高月 清 熊本大学, 医学部, 教授 (80026830)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三好 勇夫 高知医科大学, 教授 (30033088)
山口 一成 熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (20128325)
荒木 弘一 琉球大学, 医学部, 助教授 (40040604)
出雲 周二 鹿児島大学, 医学部, 講師 (30143811)
上平 憲 長崎大学, 医学部附属病院, 講師 (80108290)
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Keywords | ATL / HAM / TSP / HTLVーIキャリア / HLAハプロタイプ |
Research Abstract |
各班員はそれぞれの地域でHTLVーIキャリアを長期追跡し、HTLVーI関連疾患(ATL、HAM/TSP、ぶどう膜炎等)やその他のがん等による死亡のリスクを直接検証している。ATLおよびHAM/TSPの発症要因究明のためにATL、HAM/TSPおよびキャリアを対象とした症例対照研究をおこなっている。徳留らはこれまでにATL141例、HAM/TSP85例について検討した結果、ATL発症に関わる要因として喫煙が関連していることが示唆された。そのオッズ比は男1.8女5.1、人口寄与危険度は男29%、女14%と推定された。HAM発症に関わる要因として、HTLVーI感染ル-トのひとつである輸血が関連していた。小熊らは熊本県血液センタ-において最近5年間に集計した献血者のキャリア率の推移から、キャリア率は減少しつつあること、その減少は若年者においてより顕著であることを示した。出雲らはHAM患者の長期追跡(5年間)をおこない、およそ2/3の患者には明らかな進行は認められなかった。これが自然経過として病勢が集束する傾向にあるのが、この5年間になされた治療による効果がさらに検討が必要である。田島らはキャリア-の年齢分布の経時的変動キャリアの死亡率の特性、HTLVーI関連疾患の発病危険度などの検討をおこなっている。上平らは長崎県の離島でヒトの動きの少ない地域住民を5年間追跡し、男性キャリア118%から2名、女性キャリア285名から2名の計4名のATL発症を確認した。園田らはATLとHAMは遺伝的背景が異なりHLAハプロタイプによって患者家系を区別できるという視点から研究をすすめている。山口らはHTLVーIぶどう膜炎の疾患概念を渡辺らとの共同研究で明らかにした。 その他各班員も精力的に研究をすすめている。
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[Publications] Tokudome,S.et al.: "Follow-up of asymptomatic HTLV-I carriers among blood donors in Kyushu,Japan" Cancer Causes Control. 2. 75-78 (1991)
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[Publications] 小熊 茂: "成人T細胞白血病ウィルスキャリアの現在の分布からどこまで過去の分布を推測できるか" モンゴロイド. 11. 39-46 (1991)
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[Publications] Tajima,K.et al.: "No anti HTLV-I antibody positives among Polynesians in the southern Cook Islands." Man and Culture in Oceania. 7. 63-69 (1991)
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[Publications] Kamihira,S.et al.: "Risk of adult T cell leukemia developing in individuals with HTLV-I infection" Leukemia and Lymphoma.
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[Publications] Sonoda,S: "Retrovirus infection and neurological disorders" Current Opinion in Neurology and Neurosurgery. 4. 209-213 (1991)
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[Publications] Koizumi,S.,Osato T.et al.: "A novel adult T-cell leukemia/lymphoma cell line expresses myeloid cell phenotypes" J.Natl.Cancer Inst.