1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03201112
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
荒牧 重雄 北海道大学, 理学部, 教授 (60012895)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江頭 進治 京都大学, 防災研究所, 助教授 (00027286)
藤井 直之 名古屋大学, 理学部, 教授 (60011631)
遠藤 邦彦 日本大学, 文理学部, 教授 (70059781)
守屋 以智雄 金沢大学, 文学部, 教授 (50052494)
宇井 忠英 神戸大学, 理学部, 教授 (10007164)
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Keywords | 火山 / 火山災害 / 噴火 / 火山地質 / 火山地形 / シミュレ-ション |
Research Abstract |
各種火山噴山物の一般的な特性を明らかにして噴出物のデ-タベ-スを作ろうとする研究が溶岩流、降下火砕物、火砕流、火砕サ-ジ、火山泥流、デブリアバランシュ等を対象として進められており、ブデリアバランシュについてはほぼ完成した。また火山泥流と降下火砕物について試作品ができた。流動過程のシミュレ-ションについては火砕流、火山泥流とデブリアバランシュについて研究が進行している。 噴火史をより定量化した形で示す研究は雲仙岳、東伊豆単成火山群、後支笏カルデラ火山群、十勝岳について新たな成果が示された。新しい年代測定値や化学組成情報を得て噴火様式の推移や、噴火頻度が述べられ、今後の火山活動の頻度や噴火様式の見積を示すのが狙いである。 火山噴出物移動過程のシミュレ-ションについては、火砕流、デブリアバランシュ及び火山泥流について従来の方式を改良する試みが続けられている。地形・地質の研究によってどのような情報が得られれば、シミュレ-ションの精度が向上するかを示し、実際にはそのようなデ-タの収集に勤める努力が進行している。 年度途中の12月中旬に計画研究『噴火メカニズムと災害』との合同研究集会を2日間にわたって神戸大学で開いた。この時点までの研究成果を発表させ、討論した。この集会の講演要旨集は中間報告書として印刷した。
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Research Products
(11 results)
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[Publications] Aramaki,S.: "Hazardous volcanic eruptios in Japan" Episodes. 14. 264-268 (1991)
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[Publications] 荒牧 重雄: "雲仙火山の噴火と火砕流" 科学. 61. 495-498 (1991)
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[Publications] 遠藤 邦彦: "テフロクロノロジ-の課題" 月刊地球. 18. 157-160 (1991)
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[Publications] 江頭 進治: "連続体手法による掃流砂量式に関する研究" 京大防災研年報. 34Bー2. 261-274 (1991)
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[Publications] 青木 謙一郎: "東北日本弧、秋田焼山火山噴出物の地球化学的研究" 東北大学理研報告. 24. 110-127 (1991)
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[Publications] 早川 由紀夫: "火山で発生する流れとその堆積物" 火山. 36. 357-370 (1991)
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[Publications] 早川 由紀夫: "北海道駒ケ岳KoーC軽石の噴火年代" 火山. 36. 183-186 (1991)
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[Publications] 早川 由紀夫: "テフラとレスからみた火山の噴火と噴火史" 第四紀研究. 30.
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[Publications] 井村 隆介,小林 哲夫: "霧島火山群新燃岳の最近300年間の噴火活動" 火山. 36. 135-148 (1991)
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[Publications] Kobayashi,Y.: "Travel mechanisms of large debris avalanches" Proc.Japan-U.S.Workshop on Snow Avalanche,Landslide,Debris Flow Prediction and Control.(1991)
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[Publications] 渡辺 一徳: "阿蘇中岳の火山活動" 熊本地学会誌. 98. 2-13 (1991)