1991 Fiscal Year Annual Research Report
外国人日本語学習者のための音声学習支援システムの研究
Project/Area Number |
03208201
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
才田 いずみ 東北大学, 文学部, 助教授 (20186919)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金井 浩 東北大学, 工学部, 講師 (10185895)
川添 良幸 東北大学, 金研, 教授 (30091672)
城戸 健一 千葉工業大学, 情報工学科, 教授 (30006209)
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Keywords | 日本語教育 / 音声教育 / コ-スウエア開発 / 促音訓練 / 長音訓練 / 自己評価 / 特殊拍 |
Research Abstract |
本研究は,外国人日本語学習者のための音声学習支援システムの作成と,より効果的な音声教育の方法を探ることをその目的としている。平成3年度は,モデル音声と学習者音声を比較し評価する部分を学習者自身に行わせる形で具体的なコ-スウエアデザインを行い,以下の点について成果を得た。 1 コ-スウエア開発 (1)モデル音声の取りこみと編集を行うコ-ス編集プログラムを作成した。あらかじめ,音声取りこみの条件設定にしたがって自動的に音列の前後の無音部分がカットされるなど,ユ-ザ-インタ-フェ-スに特に工夫した。 (2)促音訓練コ-スウエアを作成・試用し,長音訓練コ-スウエアを作成した。 2 学習者による自己評価の利用について 聴いただけではモデルと自分の音声との違いがよく把握できない学習者でも,音声波形の観察とマウス操作による細部の聴き比べにより,問題点を捉えられることがわかった。これは,特に,時間的な要素に左右される特殊拍の発音訓練に有効である。 3 コ-スウエアへの学習者音声の取り込みかたについて 学習者が,文字から発音練習のタ-ゲットをつかんでしまうと,練習時にかぎって欠点が見られない場合がある。そこで,自然な発話と同じような学習者発音を得る方法をいくつか試みた。中でも,絵を利用して発話を採取する方法は,生成される語彙の予測が可能な上,訓練効果の確認においても有効で,同一コ-スウエアの反復練習で進歩が自己評価できる形になった。
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Research Products
(2 results)