1991 Fiscal Year Annual Research Report
複数の反応点をもつ糖質化合物と有機金属化合物との反応における反応方向の制御
Project/Area Number |
03215227
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
光延 旺洋 青山学院大学, 理工学部, 教授 (90082792)
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Keywords | 不斉還元 / 立体選択性 / グルコフラノシド / グルコピラノシド / マクロリド抗生物質 / マイシナミシンI |
Research Abstract |
1.2位に不斉中心を持つ1級アルコ-ルの不斉還元に基ずく合成 当研究室では、糖骨格上にアリル系炭素鎖を選択的に導入する反応を開発したが、糖骨格上のプロキラルな末端二重結合のヒドロボレ-ションの立体選択性は低いことが分かった。そこで、これに代わる方法として,グリニヤ-ル試薬1を求電子試薬に反応させたあと不斉還元する経路を検討した。ケトンと1との反応で得られる付加物2をRu_2Cl_4[(R)-(+)-BINAP]_2NET_3を触媒として還元したが不斉収率は低かった。そこで、保護基を除去してジオ-ル3としたあとその1級水酸基に立体選択性を増強するような基を導入することを考え、それに適した基を検索した。その結果、トリクロロベンゾイル基を導入したときに、高い%eeでアルコ-ル4が得られた。 2.マクロリド抗生物質のフラグメントの合成 マイシナミシンIのCー11〜0ー16フラグメント6と等価な化合物5およびカルボマイシンBなどいくつかの16員環マクロリドのCー3〜Cー9フラグメント8の共通の前駆体になる化合物7を、それぞれグルコピラノシドおよびグルコフラノシドから合成した。
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[Publications] M.Takiya,M.Ishii,K.Shibata,Y.Mikami,and O.Mitsunobu: "Reaction of Hexー1ーenopyranoses with Organometallic Reagents.Regioーand Stereoserective Introduction of Allylic Substituents on Pyranose Ring" Chem.Lett.1917-1920 (1991)
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[Publications] C.Komatsu,K.Ohta,and O.Mitsunobu: "Preparation of Cー1〜Cー9 Fragment Common to Some 16ーMember Macrolide Antibiotics from Grucofuranoside"
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[Publications] H.Shimizu,A.Katoh,and O.Mitsunobu: "Preparation of Primary Alcohol having a Chiral Center at the Position 2 by Asymmetric Hydrogenation of 2ーSubstituted 2ーPropenー1ーol.Introduction of Selectivity Enhancement Group"