1991 Fiscal Year Annual Research Report
科学技術のパブリック・アクセプタンスに関するコミュニケ-ション論的調査研究
Project/Area Number |
03228123
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Research Institution | Gakushuin University |
Principal Investigator |
田中 靖政 学習院大学, 法学部, 教授 (30080336)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
別府 庸子 聖母女学院短期大学, 助教授 (00173568)
澁谷 昌三 山梨医科大学, 医学部, 助教授 (10118755)
窪田 誠 学習院大学, 計算機センター, 助手 (50225207)
岩城 宏明 学習院女子短期大学, 専任講師 (50203352)
田中 伸英 学習院大学, 経済学部, 教授 (10118763)
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Keywords | 科学技術 / 先端技術 / パブリック・アクセプタンス / コミュニケ-ション / 世論 / 態度測度 / 多変量解析 |
Research Abstract |
1.平成3年度の研究活動 平成3年度の研究は、下記の研究活動を中心に行った。 (1)高度科学技術の社会的インパクトに関する文献研究 高度科学技術の社会的普及に影響すると思われる社会心理学的ファクタ-(特に、主観的リスク、主観的ベネフィット、不安感など)と社会学的ファクタ-(安全性や補償に関する制度的取り決めなど)に関する内外の研究の成果を纏める傍ら、本研究班独自のアプロ-チを構築して内外の学会において発表した。(研究発表の項参照) (2)有識者アンケ-ト調査 各界有識者(官界、政界、労働界、学界、言論界、文芸界、マスコミなど)1000名を対象とした「高度科学技術に関するアンケ-ト調査」を実施し、素デ-タを収集した。回答率は40%をやや上回った。現在、素集計、クロス集計を経て多変量解析によるデ-タの構造分析を行っている。 (3)社会的受容とリスク・コミュニケ-ション リスク・コミュニケ-ションの視野から、高度科学技術に関する知識の取り上げ方及び社会的普及の方策(「高度科学技術の社会的受容」)を検討した。これらの検討の結果は、近い将来、論文の体裁を整え、学会誌に発表する予定である。(研究発表の項参照) 2.平成4年度研究予定 平成4年度においては、平成3年度に実施した「有識者アンケ-ト調査」の計量分析をすべて早期に完了し、その結果に基づき、各種の比較研究を計画している。交差文化的普遍性と文化的独自性の検証は、本研究の最終目標である「高度科学技術のパブリック・アクセプタンスを促進する合理的コミュニケ-ション・プログラムの策定」に資するところが大であると考えられる。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] YASUMASA TANAKA: "RISK PERCEPTION AND COMMUNICATION RELATED TO TECHNOLOGY AND HAZARD" PROCEEDINGS OF XXXTH INTERNATIONAL CONGRESS OF THE INTERNATIONAL INSTITUTE OF SOCIOLOGY(1991年8月8日神戸). (1992)
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[Publications] 田中 靖政: "社会心理学から見た原子力" 第30回原子力総合シンポジュ-ム予稿集(1992年2月10日東京). 25-28 (1992)
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[Publications] YASUMASA TANAKA: "INPORTANCE OF COORDINATING INSTITUTIONAL ARRANGEMENTS AND RISK COMMUNICATION" PROCEEDINGS OF THE 8TH PACIFIC BASIN NUCLEAR CONFERENCE(1992年4月16日台北). (印刷中). (1992)
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[Publications] YASUMASA TANAKA: "PUBLIC ACCEPTANCE OF SCIENCE AND TECHNOLOGY" 重点領域研究「高度技術社会のパ-スペクティブ」平成3年度 英文成果報告書. (1992)
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[Publications] 田中 靖政: "高度科学技術の社会的受容" 日本原子力学会誌.