1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03228124
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
鵜野 公郎 慶応義塾大学, 総合政策学部, 教授 (20095582)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
早見 均 慶応義塾大学, 産業研究所, 助手 (10218612)
森 俊介 東京理科大学, 理工学部, 助教授 (80147503)
吉岡 完治 慶応義塾大学, 産業研究所, 教授 (80051887)
松田 芳郎 一橋大学, 経済研究所, 教授 (30002976)
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Keywords | hiーtechnology / technological change / international relations / environment / energy / lifestyle / demographic trend / econometric analysis |
Research Abstract |
このプロジェクトはグロ-バルな視点にたって技術進歩と国際関係の変化を検討することを目的としている。このプロジェクトではエレクトロニクスを中心とする先端技術と環境対策の2つの分野を中心としている。対象は日本を中心としている。欧米先進国、アジアを中心とする市場経済圏、および旧ソ連・東欧における計画経済圏など、地域における状況をもあわせて分析の対象としている。 今年度進展をみた部分は次のとおり。 (1)デモグラフィ-: 人口圧力の動向、またそれが生活水準と所得分布という、社会的安定のキ-になる要因に及ぼす影響を検討。 (2)技術進歩: エレクトロニクスを中心とする生産・通信・制御技術の経済社会的インパクトを分析。 (3)環境分析のための産業連関表: 原単位デ-タと経済活動別のエネルギ-投入マトリックスとのリンク作業。 (4)エネルギ-の需要と供給:自動車の燃費需給構造、家庭用エネルギ-の用途・種類別需要、太陽光発電システムの導入可能性など。 (5)ライフスタイルと生活の質: 質資源・省エネルギ-の観点からは、廃棄物のリサイクル、廃熱の利用など、ライフスタイルの転換が迫られる。 (6)計量モデルによる総合化: 以上の検討は多部門産業モデルを拡張してできる限りこれに組み込むことにより、総合的な分析を可能にする。モデルは産業部門を25に分割しており、これによって産業ごとの技術進歩や資源・エネルギ-需要などを明示的に取り扱うことができる。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 吉岡 完治,早見 均,他: "環境分析のための産業連関表‐‐‐その作成課程と意義" イノベ-ション&IOテクニ-ク. 2巻3号. 14-24 (1991)
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[Publications] 早瀬 保子: "世界の人口増加とその要因" 高度技術社会ニュ-ス. No.11. 10-13 (1991)
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[Publications] Kimio UNO: "Energy Policy Implications of the Climatic Effects of Fossil Fuel Use in the AsiaーPacific Region" Economic and Social Commission for Asia and the Pacific(ESCAP),Unites Nations. 117-126 (1991)
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[Publications] Kimio UNO: "What Is To Be Done? Proposal for the Soviet Transition to the Market" New Haven: Yale University Press. 149-178 (1991)