1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03235110
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
牛島 和夫 九州大学, 工学部, 教授 (40037750)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤村 直美 九州芸術工科大学, 共通専門教育系列, 助教授 (40117239)
島崎 真昭 九州大学, 大型計算機センター, 教授 (60026242)
木村 泉 東京工業大学, 理学部, 教授 (50015525)
|
Keywords | ソフトウェア文書の評価法 / 利用者インタフェ-スの評価法 / 初心者の学習プロセス / 計算機マニュアルの分かりやすさ / ス-パコンピュ-タプログラムの評価法 / ソフトウェア生産性のモデル式 / 並列処理のスケジュ-リングアルゴリズム / 組み込み型マイクロプロセッサ |
Research Abstract |
1.研究代表者は、ソフトウェア文書評価の一環として、前年度に収集した計算機マニュアル等の機械可読日本語テキスト中の指示語率、受動態頻度、などの基礎指標を計数し、因子分析を行った。収集した文章を工学系大学院生30人とマニュアルを書く側13人に読んでもらい分かりやすさについて採点をしてもらった。基礎指標と分かりやすさとの関係を、重回帰分析を用いて導出した。また、プロセス従属ネットと名づけた並行プログラムの表現法を提案した。複雑さの評価などに用いる。 2.研究分担者(木村)は、高機能ソフトウェアのヒュ-マンインタフェ-ス評価のための、主に認知心理学的手法に基づく計量的技法の開発の一環として、John R.Andersonの認知心理学的モデルACT^*のシミュレ-タの開発を行った。このシミュレ-タは「ながら処理」および利用者による学習を含む事象の解明に特に有効である。新しい日本文入力用キ-配列における初心者の学習プロセスの解明に、このシミュレ-タを使った。前年度発見されたSKY配列とQWERTYロ-マ字打ちの間の干渉現象は、ACT^*の枠組みの中で容易に説明できることがわかった。 3.研究分担者(島崎)は、ベクトル処理を中心とするス-パ-コンピュ-タのソフトウエアの性能評価の一環として、フラクタルの計算をとりあげ検討した。また、メモリ共有型のマルチプロセスシステムで、コンパイラによる自動並列化の対象として、ル-プレベル並列処理におけるスケジュ-リングの問題を検討した。負荷分散の均一化の観点から静的動的融合スケジュ-リングアルゴリズムとif文を考慮したGSS(ガイデッドセルフスケジュ-リング)の二つのアルゴリズムを提案した。 4.研究分担者(藤村)は、組み込み型マイクロプロセッサ用ソフトウェアの生産性について、アンケ-ト調査を引続き行い、ソフトウェア規模、所要工数、開発期間に基づく生産性モデル式の信頼性を向上させた。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] 大野 健彦: "認知機構の汎用シミュレ-タ" 情報処理学会研究報告. 92. (1992)
-
[Publications] 下郡 信宏: "認知機構の汎用シミュレ-タによるキ-配列修得のモデル化" 情報処理学会研究報告. 92. (1992)
-
[Publications] Masaaki Shimasaki: "Needs and Seeds of Supercomputing,Introduction" Supercomputing---Applications,Algorithms,and Architectures,Springer. 163-166 (1991)
-
[Publications] Masaaki Shimasaki: "Fractals in Quaternions and their Application to Computer Graphics" IFIP Working Conference on Programming Environments for High-Level Scientific Problem Solving. 61-70 (1991)
-
[Publications] 高橋 善文: "計算機マニュアルの分かりやすさの定量的評価方法" 情報処理学会論文誌. 32. 460-469 (1991)
-
[Publications] Jingde Cheng: "Process Dependence Net in a Practical Concurrent Programming Environment" Proc.Joint Conference on Software Engineering. (1992)