1991 Fiscal Year Annual Research Report
CADシステムのための演繹オブジェクト指向デ-タベ-スに関する研究
Project/Area Number |
03235210
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
高木 利久 九州大学, 情報処理教育センター, 助教授 (30110836)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 賢二 九州大学, 情報処理教育センター, 助手 (10215783)
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Keywords | 演繹デ-タベ-ス / CADシステム / 再帰質問処理 / マジックセット法 / 接続関係 / ル-ル変換 / 複合項 / ル-ルの評価順序 |
Research Abstract |
平成3年度は、平成2年度に作成した演繹デ-タベ-スのプロトタイプに対し、処理効率・ユ-ザインタフェ-スの点から改良を加えるための研究を行なった。以下に、具体的な研究成果を示す。 1.CADシステムにおいて、図面上の部品の条件付き・間接的接続関係を求める質問を記述する場合には、複合項の必要性が生じることがある。例えば、2つの部品間のすべての部品を列挙したい場合、列挙した部品を保持しておくために複合項(例えばリスト)を用いて処理することが考えられる。このような複合項を含む質問を処理する場合、従来の質問処理手法では効率の面に問題があることを示し、そのための効率化手法を提案した。 2.演繹デ-タベ-スをCADシステムに応用する場合、演繹デ-タベ-スの専門家でないユ-ザ-にとって、再帰ル-ルを用いて質問を記述することは容易ではない。特に、条件つき接続関係を記述するためには、再帰ル-ル中の条件の記述を埋め込む必要があり、ユ-ザによる記述はさらに困難になる。そこで、条件付き接続関係検索のための質問を分類し、検索問題を適切に記述できるようにユ-ザを支援する枠組を提案した。この枠組に従えば、ユ-ザは論理的な条件の記述に集中できる。 3.演繹デ-タベ-スにおける再帰質問(再帰ル-ルを用いて記述された質問)を効率よく処理するため、さまざまな質問処理手法が提案されている。それらの手法を適用する際には、ル-ルのボディリテラルの評価順序によって、適用可能性や効率が大きく変わる。そこで、我々は、演繹デ-タベ-スにおいて再帰質問を効率よく処理するための、ル-ルのボティリテラルの評価順序決定戦略を提案した。また、この戦略に基づいたル-ル変換手法を提案した。
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[Publications] T.Takagi: "Applicabilty of a Deductive Database to CAD Systems" Proceedings(Supplement)of Seventh International Conference on Data Engineering(ICDE91). 51-58 (1991)
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[Publications] N.F.Zhou: "Bidirectional Inference of Mode Information for Logic Programs" Systems and Computers in Japan. 22(4). 1-9 (1991)
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[Publications] N.F.Zhou: "Optimization of Cuts in Prolog Compiler for the TOAM" Proceedings of International Conferenece for Young Scientists(ICYCS'91). (1991)
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[Publications] 高木 利久: "CADにおける接続関係検索問題を用いた演繹デ-タベ-スの質問処理法の評価" 電子情報通信学会論文誌DーI. J74ーDーI(8). 485-495 (1991)
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[Publications] T.Suzuki: "Magic Set Computation with Differential Representation of Facts" 九州大学工学部紀要. 51(4). 299-312 (1991)
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[Publications] 五斗 進: "演繹デ-タベ-スにおける評価順序決定戦略" オブジェクトテクノロジ-の高度応用に関するObaseワ-クショップ資料. 61-68 (1992)