1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03245102
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
志村 正道 東京工業大学, 工学部, 教授 (30029409)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷内田 正彦 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (20029531)
田中 博 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (60155158)
安西 祐一郎 慶応義塾大学, 理工学部, 教授 (40051875)
溝口 文雄 東京理科大学, 理工学部, 教授 (50084463)
北橋 忠宏 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (70029453)
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Keywords | 概念形成 / 概念モデル / 学習機能 / 帰納学習 / 説明に基づく学習 / 知識獲得 / 知的システム / 物体認識 |
Research Abstract |
本年度の研究は、概念形成と学習過程、知識レベルの学習、および高次学習システムに関する3つの研究課題を設定しこれについて行なった。まず、概念形成と学習過程に関する研究においては、3次元物体を対象にしてその形成過程を考察し、用途に応じた概念モデルを提案する。その例として、幾何学的概念による記述法を調べ、形状モデルと機能モデルについてその学習的獲得法を論じ(北橋)、さらに物体認識における高次グラスの概念表現モデルを説明と実例によって獲得する学習方法を提案し(谷内田)、また高次の概念構造を言語における談話の結束性からの比喩理解と関連させて研究を行なった(中川)。次に、知識レベルの学習に関する研究においては、新しい知識を獲得するという知識レベルの学習に焦点を当て、帰納学習と説明に基づく学習とを統合した学習方法の開発に目的をおいている。これらの学習法の利点を生かして、新しいヒュ-リスティクスを提案し、ホ-ン節を学習することのできる論理プログラムの学習システムCHAMを開発し(志村)、また、背景知識となる抽象化図式を提案し、その有効性を実験により明かにし、抽象化に基づく類推を用いた複数領域からの知識他得を試みた(桜井)。さらに、外界からの定量情報を解釈して、その定性的記述を帰納学習によって得る手法を開始した(溝口)。また、高次学習システムに関する研究においては、学習機構を組み込むことにより、システムの有用性が増すことを実際のシステム構成を通じて確かめている。すなわち、種々の意味で不確定性がある環境において、確率的計算と記号的推論とを統合した分類概念の学習方法について、統一的な枠組みを提案するとともにその応用として、糖尿病治療選択基準を症例から導出する法を開発し(田中)、また分散環境での協調作業支援システムに学習機構を組込み、ワ-カ-の領域固有の知識を自動獲得する機構を開始した(安西)。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] B.Kijirikul,M.Numao,M.Shimura: "Efficient learning of programs with non-determinate" Proceedings of the 8th International Workshop on Machine Learning. 417-421 (1991)
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[Publications] 沼尾 正行,志村 正道: "メタインタプリタによる帰納的プログラム合成規則の学習" 人工知能学会誌. 6. 920-927 (1991)
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[Publications] Y.Nacauchi,Y.Itoh,M.sato,Y.Anzai: "Michele-A Malti-Argent Interface Architecture for Distributed Open Environments" TOOLS'91. 61-69 (1991)
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[Publications] H.Tanaka: "Computaitonal Theory of Learning" Proceedings of the 16th World Congresson Medical Physics & Biomedical Engineering. 19 (1991)
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[Publications] 津戸 明宏,谷内田 正彦: "時系列ステレオ画像を用いた環境モデルの構築" 電子情報通信学会論文誌. J74 DーII. 1722-1730 (1991)