1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03245204
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
小林 重信 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (40016697)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山村 雅幸 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究所, 助手 (00220442)
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Keywords | 説明に基づく学習 / 拡張EBL / 統合的学習 / 不完全領域理論問題 / 操作化問題 / 矛盾問題 / 制御不能問題 / 不完備問題 |
Research Abstract |
不完全領域理論問題の副問題は,不完備・制御不能・矛盾・非操作的の4つの問題に分類される. 本年度は,つぎの非操作的・矛盾・制御不能の3つの副問題に対して接近を試み,つぎのような研究成果を得た. 1)非操作的問題への接近 非操作性問題とは,完備,制御可能,かつ無矛盾な領域理論の下で,非操作的な領域理論を操作的なものに洗練化する問題をいう.複数例題下に拡張した拡張EBLを提案し,操作性規範として,利用度最大化および後戻り最小化の基準を導入し,最小EBGの関係を調べ,最小EBGに基づく学習器を実装し,再帰的な領域理論をもつ問題に適用して,その有用性を実証した. 2)共通説明構造のトップダウン探索による矛盾問題への接近 負例であるにもかかわらず,目標概念の具体例であると証明してしまうとき,領域理論は矛盾しているという.複数の説明構造からつくられる共通説明構造の汎化階層を作成し,汎化階層をトップダウン的に探索することにより,負例を排除する適切なマクロを獲得する方法を提案した.学習器はProlog上に実装されており,妥当な動作を示すことを確認した. 3)メタ領域理論を利用した制御不能問題への接近 説明構造の構築が,理論上可能であるが,計算資源の制約から,実際上不可能なとき,制御不能という.本研究では,制御不能問題に対し,メタ領域理論を用いる新しい接近法を提案した.8パズルを例題に,直列分解可能性を利用したusefulーopを定義し,複数例題から,Korfの問題解決マクロテ-ブルを獲得できることを示した.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 山村 雅幸,小林 重信: "拡張EBLによる問題解決マクロテ-ブルの獲得" 人工知能学会誌. 6. 72-83 (1991)
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[Publications] 小林 重信,白井 康之,山村 雅幸: "共通説明構造のトップダウン探索による不完全領域理論下での妥当なマクロル-ルの獲得" 人工知能学会誌. 6. 416-425 (1991)
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[Publications] 山村 雅幸,郭 堅,小林 重信: "拡張EBLにおけるメタ領域理論の利用と制御不能問題への接近" 知識のリフォメ-ションシンポジウム論文集. 119-128 (1991)
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[Publications] 小野 貴久,山村 雅幸,小林 重信: "不完全領域理論下での逐次的学習" 第15回知能システムシンポジウム. (1991)
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[Publications] Kobayashi,S.and Nakamura,K.: "Knowledge Compilation and Refinement for Fault Diagnosis" IEEE Expert. 6. 39-46 (1991)
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[Publications] Yamamura,M.and Kobayashi,S.: "An Augmented EBL and its Application to the Utility Problem" IJCAIー91. 623-629 (1991)