1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03259103
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
京極 好正 大阪大学, たんぱく質研究所, 教授 (90012632)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
相本 三郎 大阪大学, たんぱく質研究所, 助教授 (80029967)
嶋本 伸雄 国立遺伝学研究所, 助教授 (20127658)
箱嶋 敏雄 大阪大学, 薬学部, 助手 (00164773)
西村 善文 横浜市立大学, 総合理学研究科, 教授 (70107390)
饗場 弘二 名古屋大学, 理学部, 教授 (20025662)
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Keywords | 重点領域研究 / DNA結合蛋白質 / 生物物理学 / 分子生物学 / 多次元NMR / 分子構造 / 構造解析 / 核磁気共鳴装置 |
Research Abstract |
本重点領域研究は、DNAの塩基配列を識別して、そこに結合して遺伝情報を制御している蛋白質をとりあげ、その分子生物学的働きを構造がどのように密接に関係しているかを解明する。そのために遺伝学的な研究を行っている研究者や、生物物理学的手法、特に構造解析を行っているものが、共同で研究を行う体制を作るのが、本総括班の任務でもある。そのために以下のように活動を行った。 1.重点的な経費の配分:蛋白質の構造解析には現在核磁気共鳴装置を使う場合が多いが、NMR分光計が不足の状況なので阪大蛋白研に配置した。またNMRのデ-タに基づいて計算を行う多次元NMRワ-クステ-ションを導入した。その他、計画研究や公募研究で洩れて、DNA結合蛋白質についてユニ-クな研究をしているグル-プに援助を行った。 2.合同班会議:8月に合同班会議を行い、各人のこれまでの研究成果と今後の研究計画の披露を行った。いくつかの共同研究で成果が表れている。 3.公開シンポジウム:本重点領域研究は横浜フォ-ラム「分子構造と生命」を後援し、その際来日した研究者を中心に公開シンポジウム「DNA結合蛋白質」を12月に大阪ガ-デンパレスで行い、多くの参加者を得た。 4.関連活動の援助:本重点領域の主題に関心を持つ若手研究者の会合ゼネラルワ-クショップが8月に志摩で開催されたのを援助した。 5.ニュ-スの発行:班員間のコミュニケ-ションをよくするために、単に事務的な連絡だけでなく、研究活動の近況を伝えるものとした。 6.成果報告書の作製:初年度の成果をまとめた。 7.総括班会議、幹事会:以上のような活動の方針を決定するのは、総括班会議であり、これを2回行った。実質的な活動はこれ以外に幹事会を数回行うことによって遂行した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Ritsuko Sakaguchi: "An NMR Study on the Conformation of a Deoxyologonucleotide Duplex,d(GGGGCCCC)_<2'> and Its Complex with Chromomycin" J.Biochem.109. 317-327 (1991)
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[Publications] Masahiro Shirakawa: "Intersubunit Disulfide-Bonded λ-Cro Protein" Prot.Eng.4. 545-552 (1991)
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[Publications] Chikako Torigoe: "Spestroscopic Studies on λ-Cro Protein-DNA Interactions" J.Mol.Biol.219. 733-746 (1991)
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[Publications] Hiroshi Matsuo: "Assignments of ^1H- ^<15>N Magnetic Resonanaces and Identification of Secondary Structure Elements of the λ-Cro" J.Biomolecular NMR. 1. 191-204 (1991)
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[Publications] Bon-Jing Lee: "Nuclear Magnetic Resonance Study on the Structure and Interaction of Cylic AMP Receptor Protein and Its Mutants:A Deuterium-labeling and Photo-CIDNP Study" Biochemistry. 30. 9047-9054 (1991)
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[Publications] Masato Katahira: "Photochemically Induced Dynamic Nuclear Polarization Studies of Oligonucleotide Duplexes" J.Amer.Chem.Soc.113. 8647-8651 (1991)